『コスプレの聖地は日本!』というのは世界中のコスプレイヤーの共通認識と思いますが、コスプレの聖地日本以外にもコスプレイヤーはたくさんいます。
そこで今回、台湾で台湾プラスコスプレ部として活動しているオーシャンが、台湾コスプレイヤーとして現地のコスプレ情報を日本の皆さんに共有しさせていただきます!
台湾コスプレイヤーについて
台湾のコスプレは、昔から日本のアニメやゲームの影響を大きく受けています。
それ以外にも台湾独自のゲームやキャラクターも存在し、日本ではピリという名で有名な人形劇「霹靂布袋戲(Pili)」も独自の発展をしています。
このような台湾のサブカルを表す言葉としてコスプレイヤーの間はで『ACG』と言われています。
ACGとは『Anime・Comic・Game』の頭文字を取ったもで、日本や台湾のアニメや漫画、ゲームのことを指していて台湾国内ではこのACGに関する様々なイベントやメディアがたくさんあります。
現在台湾のコスプレイヤーは大きく3つのタイプに分かれている
- アニメ・漫画・ゲームが好きでそのキャラクターに扮する趣味のコスプレイヤーでこのグループは学生や成人だけでなく小学生など様々な年齢層がいます。
- 元々趣味でコスプレをしていたけど、何らかの理由で人気が出てSNSフォロワーが増え企業などとタイアップをするプロコスプレイヤー。
- 露出が多い衣装でエロ系のコスプレイヤーです。
台湾コスプレ界隈では、オタクの女神(中国語:宅男女神)と呼ばれるコスプレイヤーで、グラビア業界やアダルト業界が発展していない台湾ではこのオタクの女神と呼ばれるコスプレイヤーが台湾の男性の注目の的となっています。
※多くの日本のウェブメディアやTwitter上などで「可愛い台湾コスプレイヤー」と取り上げられるのもこの3つ目のグループの人が多いです。
ちなみに、私たち台湾プラスコスプレ部は完全趣味のグループとして活動中です。
台湾コスプレイベントについて
2021年現在の台湾のコスプレ事情を伝えるのにはまずコロナのことを触れずにはいられません。
2019年の年末から世界中で発生している新型コロナは台湾にも影響がでていますが、幸いにも台湾はコロナ対策がうまく行われていたため、多少の制限がありながらもコスプレイベントが中止になるということはありませんでした。
このコロナ禍のイベントで特に興味深かったのが、2021年2月28日に台北市花博公園で開催された『ファンシーフロンティア37』というイベントがありました。
イベントスタッフや来場者は全員常時マスク着用が必須でしたが、なぜか「コスプレイヤーはコロナには感染しない」という謎ルールがあり撮影の時はマスク着用が免除されるということでイベントが開催されました。
不思議ですよね!
台湾にはファンシーフロンティア37以外にも、いくつか大きなコスプレイヤーが参加するイベントがあります。
趣味コスプレイヤーが参加するイベントで最も有名なイベントは、台北市の花博公園で年に2回開催される「ファンシーフロンティアー(中国語:開拓動漫祭)」と呼ばれる日本のコミケに匹敵する同人誌販売イベントです。
このファンシーフロンティアーには台湾中からコスプレイヤーが集まり、コスプレイヤーを撮影するために多くのカメラマンさん達も来場します。
私たち台湾プラスコスプレ部も2021年2月に開催されたファンシーフロンティア37に参加しまし、その様子を動画に残していますのでご覧ください。
またファンシーフロンティアーと同じ主催者が開催する少し規模の小さな同人誌販売会「プチファンシー」や台湾大学の体育館で開催されるBLのサークルが多く集まる女性向けの同人誌販売会「CWT」も台北では人気のコスプレイベントです。
【プチファンシーの動画】
【CWTの動画】
そして、プロコスプレイヤーの方々が企業さんとタイアップして参加するイベントとして「台北国際コミック&アニメフェス」と「台北国際ゲームショウ」があります。
この2つのイベントは趣味コスプレイヤーが気軽に参加するということはできず、出店する企業さんと契約を結んだコスプレイヤーのみが参加できるイベントとなっており、敷居が高く一般の人では参加することができません。
いつかemoma!でこれらのイベントに参加する機会があれば、参加したいですね!
最後に『オタクの女神』と呼ばれる方々はイベントに参加をするというよりは、レンタルスタジオで撮影会を開催したり、撮影案件が多いため、あまりイベントで見かけることはありません。
稀にオタクの女神の方がファンシーフロンティアーなどのイベントにやってくると、そこはもう「武道館コンサートの行列か!」と言いたくなるほどの人だかりができます。
台湾で人気のキャラクター
2020年から約1年半台湾プラスコスプレ部として様々なイベントに参加をしてきましたが、日本の影響が強く最もコスプレをされていたのは「鬼滅の刃」のキャラクター達です。
台湾のコスプレイベントには小学生、中学生コスプレイヤーも多く参加しており、鬼滅の刃は若年コスプレイヤー層から圧倒的な人気があります。
また、最近では全国版のアプリゲームとして登場した中国のゲーム「アークナイツ」のキャラクターをコスプレする方を去年あたりから見かけるようになっておりこれから人気が出てくる予感がします。
そして、私たちは今年の2月のイベントで「Fateのセイバー」のコスプレをしたキャラクターです。
Fateは昔から台湾で根強い人気がありその中でもセイバーはコスプレイベントで必ず見かけるキャラクターとなっており、長く台湾コスプレイヤーから愛されているキャラクターといえます。
私やビンガンもセイバーが大好きで、コスプレをするキャラクターを決める際にどちらがセイバーでどちらがセイバーオルタをするか危なく喧嘩になるところでした。結局私の性格がドSでビンガンの性格が受け身だったため、各自の性格に合わせて私がセイバーオルタ、ビンガンがセイバーとなりましたw
まとめ
台湾にも日本と同じようにコスプレ文化があり、台湾コスプレは日本のアニメやゲームの流行りに敏感で、日本で流行るものは大体台湾でも流行します。
またコスプレイベントも日本のコミケと同じように台湾にはファンシーフロンティアーやCWTというイベントがあり、多くのコスプレイヤーはそのイベントを楽しみにして準備をします。
このコスプレを準備している時のワクワク感やイベント当日たくさんの人に撮影してもらえるドキドキ感は日本でも台湾でも共通する感情だと私は考えています。
いつか日本のコスプレイヤーさんと一緒に台湾のコスプレイベントに参加できることができればいいなと願いながらこれから台湾のコスプレ情報を共有していきたいと思いますのでよろしくお願いします。