[2020年1月号：五木あきら]月イチ企画！カバーガール特集

毎月一人のコスプレイヤーを指名し特集している月イチ企画「emoma!カバーガール特集」。
2020年はなんと、日本最大のコスプレ事務所12カンパニー（以下、12co）様と1年間の連載タイアップ！！
今年1年間かけて12カンパニーのコスプレイヤーが登場し、それぞれの魅力をたっぷりお届けします。

そして、第一弾の2020年最初の1月号を飾るのは・・・
『五木あきら』（Twitter：@itsuki_akira）さんです。
事務所の顔はもとよりコスプレ界の顔と言っても過言ではない五木あきらさん。
自身を“コスプレバカ！”と表現する彼女。
そんな彼女に、なぜコスプレイヤーに？なぜ事務所の設立を？もっと売れたいコスプレイヤーはどうすれば？などなど個人的なこと以外にも、今後のコスプレ業界についてなども語っていただきました。

余談ですが、インタビューの際にお会いした彼女は顔が小さく私服もオシャレでコスプレ時とはまた違った表情でとても魅力的な女性でした。

コスプレは作品への“好き”の表現

みなさん元々趣味で始めたと思うのですが、私自身は自分が大好きな作品の世界に入りたくて、自分が大好きなアニメだったりゲームの作品の一人になれるような感覚があり、大好きな作品に密に触れ合いたくて始めました。
なのでコスプレというものは、究極の“好き”の表現だと思います。

高校卒業後、美容の専門学校に通っていた1年生の終わり頃にコスプレを仕事にしようかなと考えはじめていました。
正確には、仕事にしたいというよりずっとコスプレをしていたいと思っていました。
この頃は将来的に事務所を立ち上げようとかコスプレビジネスを広げようとかは正直まだ思っていなかったです。
好きなコスプレでお仕事頂けて、そのお金で新しい衣装など購入して好きなコスプレが続けられるなら最高じゃん!っていう感覚でした。

カメラマンさん等のオタク知名度としては、中学3年～高1にかけてコスプレしていた『一騎当千』の関羽でコスプレ界への知名度は若干広がったと思います。
一般的な方への知名度としては、マリオとラブライブのコスプレをした時かなと思います。

事務所を立ち上げた時は、正直自分の知名度をもっと上げたい!もっと有名になれるような事務所にしたい!と思っていました。
当時はそう思っていたのですが、実際に日々の業務や社内のミーティングにも参加するようになってからは、社員やスタッフの想いや仕事の大変さを知り、私だけ良ければいいという考えじゃダメだと気づき、今は12coを他の所属のレイヤーの人たちと一緒に大きくしていきたいと思っています。
現在コスプレイヤーとしては理想の自分になれたわけではないのですが、良い方向に変われたと思っています。
12coへの感謝があるので一緒に頑張っていきたいなと思うようになりました。

五木あきらの原点は『一騎当千』の関羽！

少年ジャンプの『家庭教師ヒットマンREBORN!』に当時ハマっていて、それがきっかけでコスプレを始めました。
ただ当時はコスプレがしたいというよりはキャラクターの制服が欲しくて、アニメキャラの画像等を見ていたらコスプレ画像を発見して、コスプレとはなんだ!?と思い、それからコスプレや衣装などを検索し、当時公式で販売されていた家庭教師ヒットマンREBORN!の衣装を買いました。

初めは好きな男性キャラに自分がなることを目的にコスプレしていましたけど、逆にその男性キャラのコスプレしている人と触れ合えるように男性キャラの恋人役とか相棒役等のコスプレをするようになりました。
当時は男装から始める人がほとんどで女の子キャラをする人は少なかったです。

結局初めて買った衣装は被っただけで終わっちゃったのですが、好きなキャラクターの私物を持っている感覚になれました。
ただ、どんなにメイクをしてもウィッグを被っても本当の意味でホンモノにはなれないので、まずは土台をどうにかしようと思い、それからダイエットしたり努力しようと思いました。

『一騎当千』の関羽です（※公式は省かせていただきます）。
このキャラは私自身の最後のイベントの時にも絶対にやりたいと思うキャラクターです。
みなさんにとってはマリオかもしれないのですが本当の原点がこちらです！
大好きすぎてずっとコスプレしていたし、研究に研究を重ねて追い求めていたので、思入れも強いです！
次やる時はきちんと体も鍛えてやろうと思ってるくらいのキャラです。

やっぱり自分の好きなキャラっていうのはもちろんですけど、同じアニメで1番手の好きなキャラがいたとしても2番手が似合うなら2番手のキャラをやります。
１番手のキャラをしてそのキャラのファンの方が見たときにイメージを崩したくないので大好きなキャラでも自分が似合わないなら2番手をチョイスします。

スタイルが良いキャラが好き。
お姉さんとまではいかないけどロリでもないキャラクターが惹かれやすいです。
元々コスプレをするためにダイエットをしたくらいなのでスタイルが良い人に憧れる。だからキャラクターもスタイルが良いものに惹かれやすいです。

コスプレ業界全体をもっと盛り上げていきたい

物事に対して柔軟に考えられる人、穏やかな人になりたいです。
あとは明るい子になりたいです。笑
感情的になっている人の意見は聞き入れにくいと思うので、私自身冷静になって指示できるようになりたいです。
好きなことだからこそ感情的になってしまうことがあるけど、もう少し冷静になりたいと思います。

現在のコスプレ業界の地位はまだまだ強くないと思います。
各々が個人で有名になることはあってもイコール業界全体への評価に繋がりきれているわけではないので業界全体をもっと盛り上げていかないといけないと思っています。

ただ、その為には個々人がコスプレの仕事をするということは趣味という感覚は捨てなくちゃいけないと思うのですが、昔の私のようにコスプレでちょっとお金もらえれば良いと思ってる人が多いように感じますし、いまだにドタキャンする人もいるし仕事に対する意識が低いせいもあるのかもしれません。
事務所に所属していてもしていなくても、お金が発生していることの重大さにもっと責任感持つべきだと思います。

クライアントさんが仕事を依頼してくださるということはフォロワー数等を調べているしその人の代打を見つけることは出来ないので、自分の名前は自分で守るしかないんだよと伝えたいです。
コスプレ界は、歴が長いから先輩・短いから後輩という上下関係は存在しない世界なので同じプレイヤーの意見は聞き入れにくい状況があるのも確かです。
とはいえ、人気商売だから努力が報われない業界でもあるけど、やる気がある子には私自身の経験などは伝えていきたいと思っています。

さらなる目的のためには小さなプライドは捨てるべき！
公式のお仕事もらいたいというのはフォロワー数がそこまで多くなくてもいただけます。
ただ、「有名になりたい」「フォロワーを増やしたい」と思っているのなら、そこに最終的な目的を置いているのなら、その途中の小さなプライドは捨てるべきだと思います。

がむしゃらに頑張っているのが冷ややかな目で見られる世の中ですが、バズれば早いのかもしれないですけどそれはごくごく稀なことなので、それまでは地道な努力が絶対に必要だと思います。

ただ、私はコスプレの他にタレントやグラビアをやっているわけではないですし向いてないと思うのでコスプレ一本でやっているので、もっと私に他の才能があってもっと影響力があればこの声を聞いてもらえるのかな・・・とか思ったりもします。

ファンの方には本当にいつも感謝しています

なかなか頑固な私なので、ファンのみなさん的には他のコスプレイヤーのようにいろいろなところで活躍してほしいと思っているかもしれないですが、私の目指すものもなりたいものもあるので、みなさんの要望に応えられないところもあるかもしれないですが、コスプレイヤー“五木あきら”として出来る限り頑張っていきたいと思っていますので応援してほしいです。

会社を大きくするために、私が他のことをやる事、チャレンジしたい事もあると思うけどそれはそれで応援してほしいです。

本当にいつも感謝してるし「一生懸命にやってるところが好きだよ」って言ってくれるファンの方も沢山いるからそれが安心するし心強いです。
これからもよろしくお願いします。

一問一答コーナー（前編）

このコーナーは、深く考えずに即答してもらうミニコーナー。コスプレイヤーの内面をちょっとだけ見れるかも！
では、さっそく行きましょう。

女性を口説く

まず1億くらいで家買って、衣装をめっちゃオーダーしまくる！
私専属の衣装作る人を雇いたい！

ファンのみんなと12CO.BASEに集まってお酒飲む

その時の気分！肉かそばかお寿司・・・かな。

10個願いごとを叶えてほしい

中高生くらいに戻って自分にコスプレのアドバイスをする。笑

死ぬ。つまんないから

高級な猫

どこでもドア

別に要らないです。笑

肉料理

デスノートが欲しい。ハハハッ

要らない。長生きしたくないです。

肌キレイにしたい

いない

前編まとめ

2020年1年間を通して12カンパニー様とタイアップしてお届けするemoma!カバーガール特集。
第1弾の1月号は五木あきらさんを迎えお届けしていますが、いかがでしたでしょうか。
コスプレ業界でその名を知らない者はいない程の人気レイヤーの五木あきらさんですが、いざお話しを聞いてみると本人の活動の他、事務所の運営、後輩の育成、はたまたコスプレ業界全体までも考え、責任感を強く持っているなと感じました。
コスプレイヤー引退後も事務所の運営などコスプレ業界の裏方としてやっていきたいとチラっと話されていました。事務所や業界のことを常に考えている彼女のコスプレ愛の強さを感じました。
コスプレを愛しているすべての人に彼女の想いが届くといいなと思うし凄く勉強になるなと感じた今回のインタビューでした。

後編では、オススメのカラコン・ウィッグメーカーやプライベートの過ごし方、好きなアニメやゲーム、撮影会秘話などをお届け予定です。

後編は次のページへ