肌のカラータイプを判断する一つの基準として、イエローベースかブルーベースに分ける方法があります。
自分の肌のベースカラーと色味を知っておくと、似合うコスチュームの色やコスプレメイクのコツなどを上手に判断できるようになりますよ。
今回の記事では、イエローベースとブルーベースの詳しい解説と自分で出来る見分け方、それぞれの肌タイプの人がコスプレメイクをするときの覚えておきたいテクニックを紹介します。
自分の肌のパーソナルカラーや色味タイプをチェックして、一番似合うコスプレメイクを確認しましょう。
イエローベースとブルーベースの見分け方は?
自分の肌がイエローベースかブルーベースか見分ける方法は、一概にこうすれば確実とは言い切れませんが簡単に判断する方法があります。
ただし、結果は色彩感覚や判断経験に左右されやすいので、自分で行う一度のチェックだけで肌のパーソナルカラーを決定してしまうことは避けましょう。
もし金銭的な余裕があれば、コスメカウンターやサロンで受けられる肌のカラー診断などで、プロの目できちんと判断してもらうことをおすすめします。
では、そういった注意点を踏まえて自分で出来る、イエローベースとブルーベースの簡単な見分け方を紹介します。
肌の色味や血管・瞳の色で見分ける
肌のパーソナルカラーの見分け方は、『顔色の色味や手首の内側の血管と瞳の色をチェックする』方法などがあります。
イエローベースとブルーベースの見分け方を分かりやすく表にまとめたので、確認してみましょう。
ブルーベース | イエローベース | |
---|---|---|
肌の色味 | 青い色味の血管 | 緑の色味の血管 |
瞳の色 | 黒色・こげ茶色 | ライトブラウン |
白目の色 | 薄い青色 | 薄いアイボリー |
また、このほかにもお酒を飲んだ時に目の周りが赤くなりやすい人はブルーベースだったり、手のひらに黄色味やオレンジ色がかっているひとはイエローベースだったりします。
自分で見分ける方法も、ベースカラーの判断材料の一つとしてもいいでしょう。
ただし、肌色のパーソナルカラーにはブルベでもイエベでもないグリーンベースというニュートラルなカラータイプもあるので、自分のチェックだけで肌の色味を簡単に判断することは難しいのが現状です。
自分に似合うカラーで判断する
肌のパーソナルカラーには、顔色が健康的に見えるベストな色の組み合わせがあります。
決まった色が付いたスカーフや布を首に巻いて顔の色味を判断するテストは、自分のパーソナルカラーを診断しやすいのでおすすめですよ。
健康的に見える色 | 似合うアクセサリーのカラー | |
---|---|---|
ブルーベース | 青や黒などの寒色系・ピンク | シルバー |
イエローベース | オレンジやブラウンなどの暖色系・ベージュ | ゴールド |
銀色と金色の折り紙に手をのせて、どちらの色のほうが手の甲の肌色がきれいに見えるかチェックする方法もあります。
銀色の折り紙の方が手の甲がきれいに見える人は『ブルベ』、金色の方が肌が美しく見える人は『イエベ』だと確認できますよ。
また、イエベとブルベは、それぞれのタイプでさらに英語の四季の名前を使った4種類に細分化されます。
イエベのサマーやブルべのオータムといった具合ですね。
プロではない限り細かい肌のパーソナルカラーの決定的な判断はとても難しいので、気になる人は肌色のパーソナルカラー診断を受けてみてもいいでしょう。
イエベの人がコスプレメイクをするときの注意点
イエローベースの人がコスプレメイクをするときの注意点で大きなことは、肌がくすんで見えないようにすることです。
特にイエベの人は黄色みが強いので、肌が黄色くくすんで見えることも。
また、イエローベースの人にありがちなコスプレメイクの悩みとして、黒髪のウィッグや暗めの色のカラーコンタクトが似合わないケースも上げられます。
まずは、イエローベースの人の悩みを解決するためのコスプレメイクを紹介します。
コントロールカラーでくすみをカバー
イエローベースの人はメイクで肌のカラーをワントーン上げると、黄色味のくすみが気になりにくくなり透明感が肌に出ます。
化粧下地にブルーのコントロールカラーを使いましょう。
肌のくすみや赤みをカバーするだけでなく、ニキビ跡も目立たなくしてくれます。
また、顔色が悪い時にはパープルのコントロールカラーもおすすめです。
肌に塗るだけで自然なカラーの血色感が出て、健康的な肌色に見せてくれますよ。
一方で注意が必要なのはグリーンのコントロールカラーです。
イエローベースの人が濃いグリーンのコントロールカラーを使うと、白く浮いてしまいクマやくすみが目立ってしまいます。
メイクをするときはファンデーションを上に重ねることも考えて、色味の計算をしてくださいね。
カラーコンタクトやウィッグは少し明るいものを選ぶ
カラーコンタクトやウィッグは、イエローベースの人はワントーン明るい色を選んだ方が馴染む場合があります。
とくに黒髪キャラの場合にはウィッグも黒を選びがちですが、真っ黒なウィッグは避けてください。
少し茶色が入った深いこげ茶などのカラーを選んで、肌なじみを良くしましょう。
真っ黒なウィッグは、肌が美白と呼べるレベルでも浮いてしまうのでコスプレメイクに時間が掛かってしまいます。
カラーコンタクトは少し明るいトーンの色味を選んでください。
ブラウンのカラーコンタクトを例にすると、オレンジやピンクがアクセントで入っているものがいいですよ。
イエローベースの人は肌がくすんで見えにくい明るいカラーのコスメやカラーコンタクトを、上手にチョイスしてくださいね。
リップやアイシャドウは暖色系のカラーを使う
コスプレメイクに限らず、リップは全体を締める重要なポイントです。
イエローベースにの人は、リップカラーは温かみのある暖色系のピンクやピーチ、コーラル系のものを選びましょう。
一方でローズピンクや青みがかったピンクのリップは、顔色が悪く見えてしまう注意点があります。
アイシャドウはブラウン、ベージュブラウンやコーラルベージュといった温かみのある色がおすすめです。
暖色のカラーでまぶたに濃いグラデーションを作り、イエローベースに合ったカラーでメイクしてくださいね。
ブルベの人がコスプレメイクをするときの注意点
ブルーベースの人が抱えやすい肌の悩みには、『目の下のクマ』『血色が悪く見える』『くすんで見える』といった特徴があげられます。
総合的に見ると、顔色が健康そうに見えないといった悩みですね。
また、ブルーベースの人の中にはコスプレイベント会場で疲れてくると、血流が停滞し赤くくすんでくる肌質が悩みという人もいるのではないでしょうか。
ブルベの人は、顔色がよく見える健康的な二次元に近いコスプレメイクを目指しましょう。
せっかくのコスプレは、きれいな肌色で写真に残したいですよね。
コントロールカラーは血色感を大切に
ブルーベースの人のコントロールカラーは、ほほの血色が良く見えるピンクがおすすめです。
化粧下地で肌に健康的な色味を作ってくださいね。
ピンクでは色味が濃すぎるという人は、ラベンダカラーのコントロールカラーを使用してみましょう。
ピンクよりも薄い血色が手に入れられます。
ただし、血色感はピンクより少ないので、チークを重ねて顔色を整えてください。
また、コントロールカラーを顔全体塗ると赤みが強くなって野暮ったい印象になってしまう人は、ほほだけに塗るといった工夫が必要です。
ブルーベースの人は自分の肌に合わせて、上手に悩みを解消するコスプレメイクをしましょう。
カラーコンタクトやウィッグははっきりした色がベスト
ブルーベースの人に合うカラーは、鮮やかではっきりした色使いのカラーコンタクトやヘアウィッグです。
原作キャラクター通りのカラフルな色合いでも、ブルベの人は肌がくすみにくいでしょう。
ただし、メイクから浮かせないためにも、少しだけ淡い色や薄いトーンのウィッグをおすすめします。
ブルーベースの人におすすめのウィッグとカラーコンタクトの色味をあわせるテクニックを紹介します。
例えばシルバーの髪色なら少し水色が入ったウィッグを選んで、カラーコンタクトも水色のアクセントが入ったものを付けるといった工夫をしましょう。
少しだけでもカラーが重なることで、全体的に統一感のあるコスプレメイクになります。
リップやアイシャドウは青みを含むカラーを使う
ブルーベースの人のメイクは、青みを含んだ色をカラーメイクに使うことをおすすめします。
アイシャドウはピンクやラベンダー、ペールパープルなど薄いブルーが混ざっているものを選んで、持ち前の肌の透明感を底上げしましょう。
グレーのアイシャドウも、まぶたの陰影をつけるのにぴったりです。
リップメイクは、上品なつやが出る青みピンクやワインレッドでアイシャドウと同じ色味にすることが重要です。
ブルーベースの人が気を付けたいカラーとして、オレンジやブラウンのアイシャドウは肌がくすんで見えてしまうことがあります。
また、黄味がつよいコーラルピンクのリップも肌がくすんで見えるのでおすすめしません。
ブルベ・イエベに共通するコスプレメイクのポイント
コスプレメイクにはブルーベースとイエローベースに限らず、共通して覚えておきたいポイントがあります。
ここからは、普段のメイクとコスプレメイクの違いや、注意点などを詳しく紹介していきます。
基本的にコスプレメイクはキャラクターに近づくことがメイクの目的になるため、普段のメイクと異なることを再確認しておきましょう。
自分ではなくキャラクターに合ったメイクを
自分に似合うナチュラルメイクや流行りのメイクの概念は、コスプレメイクをするときにはいったん忘れましょう。
自分がコスプレで完コピしたい漫画やアニメキャラクターになりきるために、キャラクターのためのメイクをしてください。
ブルーベースとイエローベースにあったベースメイクをした後には、キャラクターを再現するために一番自分と合っているメイクを見極める必要があります。
切れ長の目が特徴的なキャラクターなら二重ラインを塗りつぶして長くくっきりしたアイラインとダブルラインを引いたり、男装であれば唇の色味を消すためにコンシーラーを付けたりするメイクが必要です。
コスプレをするときは普段しないメイクにどんどんチャレンジして、キャラクターになりきりましょう。
落ちにくく発色がいいコスメを使う
コスプレをするときは意外と汗をかき、メイクが崩れやすくなります。
晴れている日の野外イベントや夏のシーズンのイベント会場では、とくにメイク崩れに注意が必要です。
コスプレでは普段のメイクでは使用しない落ちにくいメイク用品や、発色のいいカラーのコスメを使って化粧の持ちや見栄えを良くしましょう。
日差しが強い日は日焼けの防止のために、普段の生活では肌に塗らない海水浴やスポーツ用の日焼け止めを使うこともおすすめですよ。
写真に撮ることを意識する
コスプレは写真に撮ることを意識して、メイクをしましょう。
鏡で見るとくっきりしたダブルラインでも、明るい場所でカメラを使って写真を撮ると飛んでしまう場合もあります。
パーソナルカラーに合わせてシェーディングで輪郭に入れた影やTゾーンにメイクしたノーズシャドウなども、色味が薄すぎると写真に映りにくいので注意が必要です。
コスプレでは顔の角度やポーズも写真映りを意識しながら事前に自撮りをし、確認しておくことが大切ですよ。
また、最終的に画像加工をするからと言ってあまりコスプレメイクに力を入れないと、イベント会場で浮いてしまう可能性が高くなります。
まとめ
肌のパーソナルカラーをイエローベースかブルーベースで見分けたいときは、自分の身体の色味をチェックしたり、カラー診断を利用したりしましょう。
また、イエベとブルベでは顔に映える色味のコスメやウィッグが異なります、大きくずれた色はNGですが無理に原作のキャラクターどおりのカラーを使おうとせず、自分に合う色味を見極めてくださいね。