【動画あり】コスプレの大きな楽しみ!作品&ポージング研究そして編集をしてみよう!!『バイオハザードRE:2』withクロウさん

今回はスペイン人のクリエイティブなコスプレイヤークロウさんが『バイオハザードRE:2』からゲーム内の雰囲気やポージング研究、そして撮影や編集について教えてくれたことをまとめてみました。
『バイオハザードRE:2』に興味がない方も「こんな風にゲームを見てみると撮影に活かせるんだな」とか、「こういう風な作品の作り方もあるんだな」と思って頂けると思います。
動くクロウさんも見てみたい!という方は動画で、音が出せなかったり内容をサラッと確認したい方はこちらの記事を御覧ください。

 

ゲームで世界観を研究しよう

今回は『バイオハザード2』のリメイク『バイオハザードRE:2』をクロウさんと研究しました。
クロウさんのレオン君のコスプレが好きなスタッフの期待に応えて、クロウさんはレオン・スコット・ケネディのコスプレをして動画に出てくれました!

まずはPS4で『バイオハザードRE:2』の世界を探検してみます。
舞台はラクーンシティという架空のアメリカの町。
この町の人々がゾンビになってしまってパンデミックとなる中、いかに町から出るかというホラーサバイバルゲームです。

夜で暗い町並みの中、雨も降っていてレオン君の服も濡れています。
こういう点を詳しくみることで、「撮影の時に出来れば雨のエフェクトを入れよう!」などアイデアが固まってきますね。
町には車が沢山並び、パンデミックが起こっているので色んな所で火が上がっています。
建物の中に入ると壁にはグラフィティ=スプレーなどで壁に描かれたアートが描かれていて、なんともアメリカンな雰囲気。
建物内も外も暗いのですが、ライトが当たっているところが目立っていて、素晴らしい光と影のバランスがホラーな世界観を表現しています。

Raccoon Police Department(ラクーン警察署)はストーリー展開や謎解きもあるゲームで重要な場所です。
中央に大きな像があり、そこに綺麗にスポットライトが当たっているのですが、流石に同じ場所を見つけて撮影というのは難しいものがありますね。
でも良く見てみればラクーン警察署内にも似たようなロケ地やスタジオが見つけられそうな場所があります。
長い廊下もストーリーにある“4種類の形の鍵”という小道具を用意することで、ゲームの一シーンを再現することが出来ます。
またSFのような雰囲気が感じられるラボのような場所も似たスタジオを選ぶことで再現できますね。
このような似たような場所で撮影した写真も動画内で見せてくれました。

加工がとても得意な方はどんなところでも加工で再現出来るかもしれません。
ただゲームの良い所は、コントローラーで主人公を動かしてゲーム内の世界を見て回ることが出来ますし、様々な視点に切り替えることが出来るので、見たい部分を詳しく見ることが出来ます。
加工が得意でなくても、このようにゲーム内で世界観や登場する色々な町並み・建物を撮影前によくよくチェックしておくと、似たようなロケ地やスタジオ選びの時に役立つだけでなく、印象に残るシーンを表現するために何をしたら良いか掴むことが出来すのです。
ゲームのコスプレをする際には、このように事前にゲームをプレイしながら下見をして研究しておくことが重要です!

ポージングを研究してみよう

クロウさんはポージングの練習もして見せてくれました。
ゲームの凄く良いところは、色んなアングルにしてキャラクターの姿を前後左右から見ることが出来る点
ポージングも前後左右から細かく見て研究することが出来ます。
『バイオハザードRE:2』に出てくる、マチルダ・シカゴタイプライター・ライトニングホークという3種類の銃を持っているレオン君を見ながらポージングのポイントを教えてくれました。

マチルダ

まずはマチルダ。
こちらは 『バイオハザードRE:2』の初期装備です。
両手で持って右で構えているのですが、右手の人差し指がポイント。
この人差し指はトリガーにかけず、伸ばして銃に添えて銃口を上に向けています。
これは暴発防止の為で、実際3次元で銃を持つ際の常識でもあります。
基本的な銃の構え方なので覚えておくと他の作品の銃を持つキャラクターコスプレの際にも活かせますね。
こういう細かい点をゲームで見て研究することで、キャラクターを忠実に再現できるのでゲームは便利で良いですね。

シカゴタイプライター

こちらは.45口径のサブマシンガン。
レオン君は構えていない時は背中に装着しています。
構えた時は、マチルダの時と同様で右手の人差し指はトリガーにかけません。
左手は銃口近くのフォアエンド部分(ガチャっとスライドさせて弾を装填する部分)を持ち、銃口は下に向けています。
更に敵に銃口を向けるときにはバットプレート(銃口の反対側の一番端の部分)をしっかりと身体に密着させます。
これは銃を打った時の反動を身体で受け止める為で、実際3次元でも同じ様にします。
このポージングも基本的な構え方なので、同じタイプの銃を持つキャラクターに活かすことが出来ます。

ライトニングホーク

こちらは.50AE弾を使用する自動拳銃。
『バイオハザードRE:2』ではロケットランチャーなど特別な武器以外で最強の銃なのでカッコいい!
そしてなんと東京マルイからコラボ商品として販売されています。

しっかりとした作りなので、結構重くカッコいい商品だそうです。
このような完成形の市販品を買わない場合も、ゲーム画面で銃を様々な方向から見ることが出来るので、似たような銃をリメイクしたり、一から作ったりする時にもとても便利です。

撮影や編集について

ストーリー性

クロウさんは今年の夏コミで『バイオハザード』のコスプレ写真集を出す予定でした。
『バイオハザード2』と『バイオハザード4』のレオン君を1冊に載せることで、初々しいレオン君が成長していく様子を表現したかったそうです。
過去に作った『Fate』シリーズのディルムッドのコスプレをした写真集も少し見せてくれたのですが、クロウさんが写真集を作る際に意識しているのはストーリー性だそうです。
写真1冊を通して物語を感じてもらえるように、話しの流れを考えて撮影や編集をしているそうです。

事前に研究する

前述した通り、撮影場所を事前にゲームで研究することが重要です。
最適な撮影場所が選びやすくなりますし、ポージングや再現したいシーンなど細かなビジョンが自分の中で明確になるからです。
撮影を開始してから、「あ、ここであのシーンも撮れたのに小道具用意してないから無理だな…」となると残念ですよね。
またクロウさんのようにストーリー性を出そうと思ったら、構成も事前に考えておかないと上手く流れを出すように撮影は出来ませんね。
撮影場所に関してもクロウさんは『バイオハザード』で感じた光と影のコントラストを出す為に、後ろから光が当たる場所で積極的に撮影したそうです。
このように事前に研究してビジョンを明確にしておくことは重要ですね。

カメラマンさんに協力をお願いする

撮影ではカメラマンさんの協力が不可欠ですね。
事前に撮りたいイメージを伝えることは重要です。
イメージを共有出来ていないと当然食い違いが出てしまいます。
カメラマンさんが技術を発揮してくれて素敵な写真を撮ってくれても、自分のイメージと離れてしまっては完全に納得することが出来なくなってしまいます。

例えばスタジオは基本的に光量が多く明るいのですが、『バイオハザード』は暗いシーンが多いので、カメラマンさんにお願いして暗いホラーの雰囲気が出るように撮ってもらったそうです。
他にもカメラマンさんの影を入れてもらったり、手を入れてもらったりしてゾンビ役もお願いしたそうです。
小道具の鍵を使ったシーンもゲーム内では大きい鍵なのですが、小道具はとても小さかったので、そこもカメラマンさんの力で鍵を大きく見えるように撮影してもらったそうです。

狭い場所でもライトの当て方や背景のぼかし方、撮影角度などで広く見えるように撮影したり出来ますし、カメラマンさんの協力により実現することは多くあります。
それもイメージを共有出来てこその実現なので、話し合って伝えることが重要です。
動画ではクロウさんがどの部分をカメラマンさんにお願いして実現したのか、画像を見せて説明してくれたのでとても分かりやすかったです。

編集で作品のシーンやイメージに合わせる

今回クロウさんはWARNINGの看板を編集で入れた画像を見せてくれました。
もちろん看板などは全く同じものはないので、編集で入れることが出来ます。
“遊び”として、クロウさんは写真集上ではあまり見えない小さな文字の部分にカメラマンさんの名前を入れたりしたそうです。
このような“遊び”も編集の一つの楽しみですね。

またゲームで感じたイメージ色に合うように編集で色調も整えることが出来ます。
緑から赤にしたり、光と影のコントラストを強調するようにしたりすることが出来ますね。
クロウさんの『バイオハザード4』のイメージは茶色に少し緑がかった色ということで、どのように調整していくか見せてくれました。
動画では編集で変えていく過程やBeforeとAfterの画像を見せてくれたので、とても参考になりました!

ストーリー性を出すには

写真集の中でストーリー性を出したい場合は、思い切って被写体メインではなく小道具にスポットを当てた写真や後ろ姿の写真も入れると流れを表現出来ます。
もちろんファンの方はコスプレイヤーさんの写真を楽しみにされていると思うのですが、写真集という沢山画像を載せることが出来る物ならではで数枚そういう写真を入れても良いかもしれません。
もちろんストーリー性を出したいのか出したくないのかという好みによりますが、出したいと思った場合はそういう写真で表現出来ることもあります。

まとめ

撮影に行けない時にも作品研究や既に撮ってある画像の加工は出来ますね。
今回クロウさんが楽しそうにゲームで『バイオハザードRE:2』を研究したり編集している様子を見ると、思わずやりたくなってきてしまいます。
コスプレはこのように衣装を着る前後でもかなり楽しめる素敵な趣味だと再認識しました!
みなさんも動画を見て楽しんでみてください。

関連記事

Click here for English ~World Cosplayers~第3回はスペイン人コスプレイヤークロウさん。 emoma!のYouTubeで公開した冬コミC97の動画で大反響があったクロウさん。 今回はインタビュ[…]

YouTubeではemoma!ちゃんねる配信中!