コスプレをしていると、『ワンピース』のサンジとまではいかなくても、特徴的な眉毛のキャラクターもいますし、男装時は目に近い下の位置、女装時は目から離した上の位置に眉を作りたいなどあります。
顔の印象は眉で大きく変わるので、とても重要なのですが、どうしても自眉毛の位置や形や濃さが邪魔になってきます…。
なかなか全剃りする訳にもいかないので、コスプレイヤーにとって眉潰しや眉消しは日常的なもの。
自眉毛を上手に潰して消せれば、後はアイブロウやコピックなどで自由自在に描くことが出来ます!
今回は眉潰し・眉消しの方法を3種類、分かりやすく解説します。
準備
まずはどの方法で眉潰し・眉消しをするにしても、通常メイクや日常生活に適すくらいには整えておくほうが捗ります。
眉周りのムダ毛を抜いたり・剃ったり、眉毛が長い人はカットしておきましょう。
特に長さがある人は眉コーム付きのフェイスシェーバーを1つ持っているとお手入れが楽になります。
ただし、油分によって眉消し・眉潰しが上手くいかないことがあるので、眉の部分は避けて塗りましょう。
スティック糊
まずはコスパ最強のスティック糊!
有名な方法なので、初心者のコスプレイヤーさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
ただし、こちらは本来顔に塗るものではないので、肌が弱い人など注意が必要です。
イベント当日に試してみたら、肌が痒くて痒くて…なんてことになっては大変なので、予め時間がある時に必ず試してトラブルが出ないかチェックしましょう。
方法その1
スティック糊を眉毛に塗ります
直塗りで塗っても指で塗っても大丈夫です。
方法その2
糊が乾いてしまう前に、ブロウブラシまたはスクリューブラシで眉毛を真上に上げます。
眉の毛の流れ通りだと毛が重なる部分が多く、眉毛を潰した時にどうしても厚くなってしまいます。
真上に上げることによって、面積は大きくなりますが、厚みは抑えられるので自然な仕上がりにしやすくお勧めです。
方法その3
ドライヤーなどでしっかり乾かします
次の工程で重ねる前に、一度しっかりと乾かします。
自然乾燥でも全く問題ないのですが、急いでいる時はドライヤーの冷風で乾かすと時間が短縮できます。
方法その4
スティック糊を重ね凹凸を埋める
眉毛と眉毛の間の、また眉毛と肌の凹凸を埋めるように、スティック糊をパテのようにして重ねていきます。
この時にスティック糊に水を数滴足して練ってから塗ると、厚塗りやひび割れが防げます。
またメイク用のスパチュラがあると、練った糊を眉に上手にのせることが出来ます。
スパチュラがない場合はプラスチックの使い捨てアイススプーンや、普通のスプーンやフォークの持ちての先などで代用することも出来ます。
方法その5
肌との境目をぼかす
眉部分とそれ以外の境目が目立つ場合は、指やメイクブラシに水を付けて馴染ませるようにぼかします
方法その6
オレンジのコンシーラーをのせる
スティック糊が乾いたら、コスプレイヤー御用達のCOSCOSのオレンジコンシーラーで眉毛の色を消します。
グイっと力を入れて伸ばすように塗るとヨレてしまいますので、必ずポンポンと優しく色を置くようにのせていきましょう。
こちらは発色が良いので、ひと塗りで大丈夫です。
方法その7
パウダーをのせて定着させます
パウダータイプのファンデーションまたはフェイスパウダーをのせて定着させます。
普段よりも多めに、そしてヨレないように軽く押し付けるようにのせましょう。
方法その8
必要な人はスティック糊を塗る
必要ない場合は省略できますが、眉毛がまだ目立つ場合や凹凸がある場合は、もう一度スティック糊を重ねます。
こちらも水を数滴足して練ってから、ヨレないように押し付ける感じで重ねていきます。
方法その9
コンシーラー
しっかりと乾いたら、次は肌色のコンシーラーを少し潰した眉よりも大きめにのせます。
この時は肌との境目を無くすことを意識して、境目につけたコンシーラーをブラシ等で眉から外側に向かって伸ばしていきます。
方法その10
パウダーをのせる
多めにパウダーをのせて完成です。
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眉以外の部分にファンデーションなど塗る時、眉にも塗ると更に境目がなくなっていきます。
ただし、くれぐれも眉の部分はこすらず、上から押すようにのせていきましょう。
メイクオフする時は、水を含ませたコットンやクレンジングシートなどを眉にしばらく押し付けて、水分を吸収させてから優しく拭き取ります。
他の部分をオフする前に、眉潰しした部分を先に落とした方が綺麗にメイクオフ出来ます。
メイクアップワックス
メイクアップワックスとは特殊メイクで鼻を高くしたり、眉骨を高くしたり、また傷メイクなどに使うものです。
先程のスティック糊はこのメイクアップワックスの代用とも言え、肌色のパテのようなものです。
メイクアップワックスには色々なものがあり、眉つぶし・眉消し用やコスプレ用もあります。
眉消し職人
アシストウィッグさんが出しているコスプレ向きの商品。
眉つぶし
舞台メイクでお馴染みの三善さんが出している商品。
三善の眉つぶしを初めて使う人は、失敗しがちです。
『【眉毛全剃り不要!】舞台化粧品の三善眉つぶしを使って消していく方法では、三善の眉つぶし商品について詳しく解説しているので、是非みて見てください。
フェイス&ボディワックス
Cinema secretsの特殊メイク用の商品。
方法その1
二重のりなどで眉毛を上げる
各々の商品の使い方には書かれていませんが、まずはスティック糊の方法と同様に眉毛をブロウブラシまたはスクリューブラシで真上に上げます。
この時はスティック糊でも良いですし、アイプチなど二重のりやヘアワックスなどでも問題ありません。
方法その2
練る
硬めのテクスチャなので、指で温めながら練ります。
三善の商品は小さくちぎれない場合は温めるとちぎりやすくなります。(ライターなど火で炙ると触った時に火傷するので注意してください)
また、眉消し職人の場合は不要です。
方法その3
眉の上にのせる
押し付けるように眉の上にのせていきます。
この時もメイク用のスパチュラや代用品があると便利です。
方法その4
境目をぼやかす
水を付けたメイクブラシで境目をなぞり、ぼやかします。
方法その5
パウダーをのせる
しっかりと、完全に乾いたら、パウダータイプのファンデーションまたはフェイスパウダーをのせて定着させます。
これらの商品はヨレやすいので、特に注意して軽く押しポンポンと叩くようにのせましょう。
方法その6
色を肌と合わせる
色が他の部分と合わない場合は、コンシーラーやファンデーションで合わせ、完成です。
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こちらは扱いが少し難しいかもしれません。
慣れないと剥がれてきてしまったり、厚くなってヒビ割れてしまう場合があります。
また、メイクオフは端から剥がすのですが、商品によっては強力過ぎて眉毛が抜けてしまいます…。
水を含ませたコットンやクレンジングシートなどを眉にしばらく押し付けて、水分を吸収させてから、毛の流れに剃った方向で優しく剥がすと良いでしょう。
綺麗に、そして自眉毛が抜けないように落とすには少し時間がかかるので、早く撤収したいイベント時などにはあまり向きません。
ファンデーションテープ
ファンデーションテープとは、タトゥーや傷跡を隠す為のテープです。
実は結婚式で傷跡が見えてしまうことを心配していた奥さんの為に開発されたという、何とも素敵なエピソードを持つ商品。
元々は用途が違うのですが、眉消しに適しているとコスプレイヤーの間に口コミで広がりました。
肌に貼るものなので安心であることと、メイクオフがテープを剥がすだけと手軽なので人気がある方法です。
こちらも同様のコスプレ用商品も販売されています。
眉消し職人 テープVer.
こちらはアシストウィッグさんが出している眉消しテープ。
眉の形に合うように切れ込みが入っているなど、眉消し専用アイテムとしての細かい配慮を感じる商品。
ファンデーションテープ
こちらが前述した傷やタトゥーを隠す為の商品。
今では商品ページに“コスプレ”や“眉毛を消す”と書いてあるほど、コスプレイヤーさんも使っています。
また5色あるのですが、色合わせ用に5色入りのお試し商品があるのも良いですね。
ニチバン ホワイトテープ ベージュ
元々テーピングに持っていて、眉潰しにも代用しているコスプレイヤーさんもいるようです。
ただこちらは難易度が高いと思います。
境目は加工するから大丈夫!と割り切っている場合はコスパも良く扱い易いので適しているでしょう。
方法その1
自眉毛を上げる
メイクアップワックスの時と同様、アイプチなどの糊・スティック糊・ワックスなどで眉毛を真上にあげます。
方法その2
テープを適切な大きさに切る
ちょうど良い大きさの場合は問題ありませんが、大きい場合は潰して消したい眉毛の大きさに合わせて切りましょう。
方法その3
眉頭から貼る
貼る位置を確認したら、ヨレないようにまずは眉頭に貼り、少しだけ引っ張るように伸ばしながら眉尻の方へと貼っていきます。
方法その4
手のひらで押さえる
手のひらでテープの部分を温めるように押さえ、肌に密着させます。
方法その5
必要な場合はオレンジのコンシーラーをのせる
自眉毛が目立つ場合は、オレンジのコンシーラーを、境目が目立つ場合は肌色のコンシーラーをのせてパウダーをのせたら完成です。
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こちらはメイクオフの際は、毛の流れに沿った方向で優しく剥がすだけ。
自眉毛がごっそり抜けるようなことはありません。
まとめ
初心者のコスプレイヤーさんにも分かりやすく解説してみましたが、いかがだったでしょうか。
まとめて特徴を見てみると、短時間で出来てメイクオフも簡単な方法はファンデーションテープ、コスパ最強で慣れれば上手く消せる方法はスティック糊、少し難易度は高いけれど使いこなせるようになれば鼻や眉骨の高さなども変えられる方法がメイクアップワックスです。
いきなり本番に試すのはどの方法も上手くいかない危険性があるので、時間がある時に3種類全部試してみて、比べてみるのも楽しいかもしれませんね。
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