皆さんは「水中撮影」のコスプレ写真を見たことがありますか?
水中にふわりと浮かぶキャラクターの写真はとっても幻想的です!
『Free! 』や『艦隊これくしょん -艦これ-』などのプールや海が直接関係した作品の撮影ももちろん、「水」に関する能力やモチーフがあるキャラクターであったり、イメージカラーが「青」のキャラクターなど水中撮影してみたい作品は多いです。
また「水」の場面がなくキャラクターも全然水とは関係ない作品でも、水中で幻想的に撮影すると、普通にイベントやスタジオで撮影した写真とは一味違った雰囲気のある写真になり、いつもと違ったキャラクターの表情が撮れるはずです。
今回はそんな水中撮影のやり方、メイクのコツなどを解説していきます!!
撮影機材は「ハウジング」で防水&暗い水中ではライトが必須
まずは機材の解説です。
電子機器であるデジタルカメラは、当然そのまま水中に入れたら壊れてしまいます。
耐水性のある「ハウジング」という防水ケースに入れて使う必要があります。
お手持ちのカメラの機種に合ったハウジングを使いましょう!
また、一眼レフやミラーレス一眼などのレンズ交換ができる機種は、別途「ポート」と呼ばれるレンズカバーも必要になります。
なお、水の中に潜りながら撮影するというのは思っている以上にとっても大変です。
陸地でもただでさえ重たい一眼レフやミラーレス一眼を持って、水中に潜りながら撮影をするというのは至難の業……!
しかも、前に書いた通りハウジングとポートを揃える必要があり、金銭的にもかなりコストがかかってしまいます。
なので、初めて水中撮影でカメラを持つという方は、まずは小さくて小回りの利くコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)で挑戦してみると良いと思います!
コンデジであれば、ハウジングに入れてしまえばすぐに水中での撮影が可能です。
難しい設定も少なく、片手でシャッターを切れるほど軽いので、初めての水中でも落ち着いて撮影が出来るはず。
ハイエンドの高機能な機種であれば一眼にも引けを取らないハイクオリティな写真を撮ることができます。
また、水中はかなり暗いです!
そのため、何らかの光源を用意することが必須です。
オススメは水中用のストロボ!ですが、大体が2万円~とお高くて初心者にはなかなか手が出しづらいです……。
予算を抑えたい場合は、「ダイビングライト」「LEDビデオライト」などの名称で売られている防水仕様のLEDのライトであれば5000円以下で入手することも可能です!
これらはストロボよりは光量が落ちてしまいますが、無いよりは絶対に良いです。
他には、水面から水中に向けてライトを照らすだけでも水中を明るくすることが出来ます!
防水仕様ではないライトでもこんな風に使うことは出来るので、持っていくと良いですね。
メイクはウォータープルーフのコスメ&コーティング用品を使う
続いてはメイク編です。
水中撮影では完全に水に潜るので、落ちてしまわないように必ずウォータープルーフの化粧品を使いましょう。
また、コーティングに使うトップコートも必須です!
普段メイクする際にそこまで汗をかいたり水に入ったりしない方には馴染みが無いと思うのですが、メイク用品にも防水力を上げるためのトップコートがあるんです!
水中撮影で一番崩れやすいのが、眉。
「アイブロウコート」という製品があるので、それを使いましょう。
マニキュアのトップコートのような形の製品が多く、眉を描いた上からマニキュアのようにハケで塗っていきます。
アイライナーコートをアイブロウコートとしても使えるので、兼用してしまうのも良いと思います!
こちらはマスカラベース(下地)としても使える製品が多いので、マスカラベース→マスカラ→マスカラコートという風にマスカラをサンドしてあげると、睫毛の長さUP&カールもキープした上で崩れも防止してくれて一石三鳥です!
崩れやすいのはアイメイクですが、濡れた状態でリップを塗り直すのも大変なので、リップコートも使っておけば間違いないですね!
重りやビート板を使って浮力をコントロール!
水中撮影で肝になるのが「浮力」です。
人間の体はかなり空気を含んでいるので、すぐに浮いてしまいます。
ダンベルを持ちながら潜るなど、必ず重りを使って潜る必要があります。
また、衣装やウィッグも浮きすぎてしまうことが。
スカートや長めのジャケットなどは、浮きすぎてしまわないように裾の内側に重りを仕込むと良いでしょう。
いい感じにふわっと浮くぐらいの量を調節できるように、小さめの重りを用意できると◎です!
浮かずに体にフィットしてほしい個所は安全ピンで留めるのも手です。
小道具なども軽いものは浮いていってしまうので、重りを付けると良いですね。
また、ウィッグは外れてしまわないようにアメピンでしっかりと固定しましょう!
この辺りは実際に水に入ってみないと加減が分からないと思うので、重り・安全ピン・アメピンは多めに持って行きましょう。
また、水中の絵と言われるとよく思いつくのが水の中に体育座りのような足の形でぷかぷかと浮いているようなポーズですが、体の浮力や水を吸った衣装の重みでこのポーズを再現するのは実は難しいんです。
こういったポーズを実現する時には、ビート板が役立ちます!
お尻の下にビート板を敷いて座ると、自分の重みとビート板の浮力で上手く座ったポーズを取ることができます☆
まとめ
ここまで色々な豆知識を書いてきましたが、水中撮影で最も気を付けるべきことは人の命です!
カメラマンさんもコスプレイヤーさんも、水中に一定時間潜るということは、万が一のことがあれば命の危険があるということ。
水に不慣れで不安がある場合は無理をしないでくださいね!
一番大切なのは「いのち」です。
撮影直前に衣装が間に合ってなくて徹夜で寝不足……なんてことも、水中撮影では絶対にNGです。
万全の体調で臨むようにしてください!
それでは、素敵な水中撮影をお楽しみください☆
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