前回のインタビュー(インタビュー記事はこちら『【#1】ユリコタイガー‐イタリアNo.1コスプレイヤー降臨‐』)から約2年が経過しましたが、あれからコロナ禍によりコスプレ業界もこれまでのようなイベントや撮影会などコスプレ活動が出来なくなってしまいました。
日本のトップコスプレイヤーはこの状況下において、どのような活動の変化があったのか、気持ちの面ではどう変化したのかなど、日本全国のコスプレイヤーがイベント中止などで思うような活動が出来ないなか、トップコスプレイヤーがどんなことを想い、活動していたのか聞いてきました。
コロナ禍の激動の時代の活動内容の変化は?
イベントもあったのですが数自体はやはり少なってなってしまっていたので、YouTubeがメイン活動になっていました。また、昨年はティンダーのCMにコスプレイヤーとして出演したものもありました。
実は2020年の方がコロナの影響を受けておらず、ハロウィンのTikTok配信イベントで『炎炎ノ消防隊』のコスプレをしたり、『攻殻機動隊 SAC2045』のPRで草薙 素子のコスプレなど案件は意外にもありました。
逆に今年はクライアントの方も大々的にPRやイベントを控える傾向にありました。撮影の1週間前に急に中止になる等クライアント側でもやるのかやらないのかこのような情勢だけに判断に迷っていることが見受けられました。
そんな中、新たな試みとしてグラビアを始めました。
最近ではトップコスプレイヤーの皆さんもグラビアを始めているので、私もオリジナルコスプレでグラビア活動を始めました。ダイエット頑張りました。!笑
グラビアに関しては、2年前までは個人撮影会のときには少しやっていましたが、去年位からは少し力を入れて挑戦しています。
でも本当に好きなのは“コスプレ”です。
グラビアはオリジナルのコスチュームなのですが、キャラクターデザインまで考えられているコスプレはポージングなども研究出来るし本当にやっていて楽しいです。
一番大変なのはダイエットです。笑
私自身食べることが大好きなのでどんどん食べちゃうので、その分動かないといけないので体型維持が凄く大変です。
それからメンタルが強くないと出来ないなと感じました。
コスプレはキャラクターと同じにすることで完璧に近づけると思うのですが、グラビアは男性からの視線を意識してポージングすることに慣れないといけないなと思いました。自分の身体に自信がある人はグラビアが得意だと思いますが、やっぱりコンプレックスもあるのでそこをポジティブにならないといけないので、そのために強いメンタルが必要だなと思いました。
ジムには行かずに家でYouTubeのエクササイズ動画を観ながら毎日10分くらいのものをやっています。
それと食べ物には気を付けています。食べることが本当に大好きなので量を半分にしたり、くだものと野菜を多めに摂るなどしています。
外国人がそういうところに載っていることがあまりないと思うので興味ありますし、いつかやってみたいと思っています。
約2年ぶりにイタリア帰国
ロケやスタジオに行くか迷っていました。なので、家でコスプレをすることが多かったです。
撮影以外はマスクやアルコール消毒なども皆さんしているので、そこまで恐怖ではなかったのでスタジオに行くか迷いましたが結局行きませんでした。やはり家で出来る宅コスをしていました。
日本語とイタリア語でゲーム実況(Dead by Daylight)したり、絵を描いたり、ファンの方とコミュニケーションは取っていました。
イタリアにいる家族に会えなかったことが一番つらかったです。
これまでは年間2~3回帰っていたので本当につらかったです。
でも今年は帰れます(※~10/12まで帰国していました)し、向こうでイベントに参加したりオフ会もやろうと思っているので楽しみです。
日本では『東京リベンジャーズ』のコスプレが最近多いと思いますが、まだNetflixでイタリア語の字幕化されていないので、向こうでは『僕のヒローアカデミア』『NARUTO』などが流行っています。
迷ってるんですけど…イタリアで流行っているものにしようか日本で流行っているものを持って行くか。
日本ではバーチャルYouTuberも人気あるので、兎田ぺこらかキズナアイをやって、イタリアのみんな知ってもらおうかなと思っています。
それかイベントはローマで開催されるので、ロケーションに合う『FGO』にしようかなと思っています。
SNSの世界が広がった・・・
イベントが少ないからこそSNSでの活動が大切になってきています。
TikTokでメイクしたりすることもそうですが、さまざまなSNSを使っています。実はスタジオやロケで撮影したものよりも自撮りしたものの方が「いいね!」される数も多いので、SNSでよりファンの方と身近に感じられるようなものをアップするよう気をつかっています。
出来るだけ毎日アップするようにしています。
前はマネージャーさんにアップしすぎと注意されてたんですけど。笑
あとはSNS以外にもオンラインファンクラブもあるので、そっちで先行してYouTubeの動画をアップしたり月に一度オフ会をやったりしています。基本的にはイタリア人が多いのですが、日本人の為にファンティアを作りました。
2年前のインタビューから振り返って
Click here for English~World Cosplayers~第1回はイタリア人コスプレイヤーユリコタイガーさん。彼女はなぜコスプレイヤーになったのか、また爆発的人気で地位が確立されているイタリアを飛び[…]
海外ではイベントは開催されているんですよ。でもやっぱり海外に行って参加することが出来ないので、YouTubeに英語の字幕を入れてみんなに分かってもらえるようにしたりしています。
ただ、私のファンは日本人とイタリア人が多いので、英語よりもイタリア語や日本語の方で理解している人が多いと思います。
こっちはコロナの影響で活動する場所もなくなってしまって一旦活動休止しています。
コロナも落ち着いて、さらに先になりますけどもし出来るならまたやりたいなと思っています。
それから私自身のイメージも2年前と大きく変わっていて、服装などもあの頃多かったパンクやロックのイメージから可愛いものを身に着けることが多くなったこともバンド活動に影響しているかもしれません。
とは言え、心の中にはパンクやロックはあります。笑
鈴鹿サーキットでのバイクレースのキャンペーンや仙台や福岡で街のPRのお仕事などはありました。2020年はまだオリンピックに外国人観光客が来ることを見込んでいたので、地方で誘致目的のPRの仕事がありました。
ただ、オリンピックに外国人観戦者を入れないことが決まった今年はより地方の仕事は減りました。
オリンピックでイタリア代表のPR
実はイタリアの若い人に「日本で一番有名なイタリア人は?」という質問をした時に私の名前が多くあがったみたいでオファーをいただきました。
オリンピックの競技をPRするわけではなく、それ以外の時に日本の良いところをイタリアのTVや公式サイトなどに出演して紹介するという内容でした。
現地の新聞などにも掲載されたので、私のお父さんは周りの人から「娘が出てるぞー!凄い!」と言われたそうです。笑
親もビックリしていました。
競技を終えた選手とカーサイタリア(※イタリアのメディアセンター)内でいろいろな話をしました。
男性選手に「何のコスプレが似合うかな?」って言われることが多かったです。たまたまヒゲがある選手だったので「マリオだね」と伝えておきました。笑
それから若い選手は漫画が好きでけっこうオタクの人が多くて驚きました。コスプレもしたいと言っていたので、一緒にするの楽しみにしています!
「ワンピース」や「進撃の巨人」は大人気ですし、「ドラゴンボール」はずっと定番になっています。
最近はイタリアでもNetflixやYouTuberの影響でアニメなどに触れる人も多くて特に若い人は影響受けているんだろうなと思いました。
コロナの時に家に居ないといけない時に皆さんアニメやゲーム実況など見ていたみたいで好きになったと聞きました。
毎年チャレンジの連続だと思っている
やっぱりイベント行きたいです!コミケやワンフェスやTGSは日本の文化!
コミケは夏は暑いし冬は寒いから少しナーバスになっちゃうけど、でも終わった時にはやっぱり楽しかったと思えるので好きです。
この2年間でコスプレイヤーでも衣装を作れるかメイクでカッコよくなれるかなど何か専門的なものを伸ばすことが大切だなと思いました。それだけではなくインフルエンサーやYouTube、グラビアなどにも挑戦してみました。とりあえずひと通りやってみることが大切だなと感じました。
その中でもこれからはバーチャルYouTuberに挑戦したい気持ちがあります。新しい日本のポップカルチャーはバーチャルYouTuberだと思っていて“本当の自分じゃない”ところがコスプレにも少し似ている部分があるし、コスプレは容姿が大切だけどバーチャルYouTuberは声がメインになってくるので新たな表現力を学べる、またこの先の活動のことを考えても長く続けられるものなのかなと思っているので、いつかやってみたいなと思っています。
近年はTV番組に外国人タレントとして呼ばれることも多くなっているのですが、今後の方向性はちょっと今年はいろいろなことがあって気持ちの整理が出来ていない部分もあるのでもう少し時間を置いて考えていきたいなと思っています。
毎年チャレンジの気持ちですし、そっちの方が楽しいし自分にあっていると思っています。
まとめ
コロナ禍の影響により生活や仕事などさまざまな面で変化が生じてきているのはユリコタイガーさんも一緒。コスプレイヤーとして活動してきたが、グラビアやYouTubeなど日々多くのことに挑戦していますがインタビューしていて感じたのはやはりアニメ、ゲーム、コスプレが大好きだということです。
日本のカルチャーを尊敬し楽しむその姿はコロナが明けた際にはもっとパワーアップしたユリコタイガーさんが見れるはずですので、今後もますます期待です!
2年前のインタビューと合わせて読むとより本人の気持ちの変化や考えが分かりますのでぜひともチェックしてみてください!
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