新刊が出るたびにネットで話題に上がる『宝石の国』。皆さんはもう読みましたか?
市川春子先生の作品で、2012年から2019年まで連載が続いている漫画です。
2017年にはアニメ化もされて、名前を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
もし、まだ『宝石の国』に振れたことが無い方のために!
今回は『宝石の国』の魅力を少しだけでもご紹介したいなと思います!!
キラッキラに輝く人間の姿をした宝石たちのお話
<クリックするとAmazon商品ページへ飛びます>『宝石の国』は人間がいなくなった遠い未来に生まれた、宝石の体を持つ人型の生物たちの物語です。
宝石たちは「金剛先生」と呼ばれる僧のような風貌の指導者のもと、月から襲来して宝石たちを攻撃し攫ってしまう月人(つきじん)と日々戦っています。
そんな宝石たちの最大の特徴は、キラキラと輝く髪です。
『宝石の国』のイラストを見ていただければ一目瞭然なのですが、これまでの漫画のビジュアルでは見たことのないような髪の表現がされています。
髪の1本1本を描くのではなく塊で描くような表現で、光の反射や煌めきがめいっぱい描き込まれており、まるで本当に宝石のように硬質な透明感が見て取れます。
『宝石の国』のコスプレイヤーさんを見ると、この髪の質感を非常に様々なアレンジ方法でウィッグに落とし込んでいるのがすごいです!
スプレーでしっかり固めている人が多いですが、それに加えて光の反射を表現するためにラメ入りのスプレーをかける方もいるようですね。
光の反射のアレンジとしては他に、コピックでオーロラ色の反射を表現したり、オーロラ色のセロファンをウィッグの上に貼り付ける方もかなり見受けられました。
特にセロファンを貼る方法は『宝石の国』のイラストの髪の質感が非常によく再現されているなと思いました!
ウィッグにセロファンを貼るなんて初めて見ました……『宝石の国』コス独特の手法ですね!
とにかく髪が特徴的なキャラクターデザインなので、ウィッグいじりが好きなコスプレイヤーさんはかなり燃えるのではないでしょうか。
コスプレするためには体作りも必要!?
また、宝石たちのビジュアルの特徴として、陶器のような白い肌としなやかな長い手足も挙げられます。
表紙イラストなどに見られる宝石たちの硬度を感じる無機質な象牙色の肌もまた、「人間の形をしているけれど人ではない」宝石の雰囲気がすごく出ていて素敵です。
細長いしなやかな手足も人間離れした雰囲気が感じられます。
そうした長い手足が存分に見て取れる宝石たちの半袖シャツ&ショートパンツの衣装は宝石の魅力が引き立てられて素晴らしいと思います。
しかしながら、これらの要素は非常にコスプレのハードルが高いなぁと感じられる点でもあり……!
肌の色は「ゆきまろクリーム」や「ドーリーコスメ ボディファンデーション」のバニラなどの白系ファンデーションで作れそうですが、あのしなやかな手足は相当体づくりの努力が必要になりそすです。
宝石コスをやりたくて、あのショートパンツの衣装を着こなせるように体型改造中という話しも耳にしたことがあります。
巻を追うごとに「しんどさ」を増す、心抉るストーリー展開…
現在10巻まで出版されている『宝石の国』。
先ほどご紹介したキラキラ輝く宝石たちのビジュアルも非常に魅力的なのですが、そんな輝く宝石たちに反して巻を追うごとに重たさを増していくストーリー展開もまた『宝石の国』の魅力なのです。
ネタバレになってしまうのであまり詳しいことは言えないのですが、冒頭に書いた宝石を攫いに来る「月人」との関わりがストーリーの鍵となってきます。
最新10巻を読んだ皆さんの感想は、「しんどい」「地獄」「救いが見出せない」などなど……見事に心抉られています。
作者の市川春子先生が描いていて辛くないのか心配になってくるレベルのつらい展開の数々なのですが、こういう心抉られるストーリーが好きな方、いませんか? 私は好きです(笑)
実は私は市川春子先生のような絵柄にはあまり慣れておらず、元々表紙は知っていたもののしばらくは手を付けていなかったのですが、こうした「話がしんどい」という感想を見て手に取ってみたクチです。
作品によってしんどい方向に心を動かされるのが好きな方には絶対にオススメしたい漫画です!!
まとめ
可愛らしく煌びやかな宝石たちのビジュアルに反して重たいストーリー展開が魅力の『宝石の国』。
今後の展開が非常に気になります…!読みたいような、読むのが怖いような(笑)
既刊10巻とは言えサラサラと読み流せるような漫画ではありませんが、これを機にお手に取っていただき、『宝石の国』の不思議な世界観へ浸っていただけたら幸いです。
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