「コスプレをやってみたい!」と思ったときに、まずぶつかるのが「衣装をどのように揃えるか」という壁。
有名な作品や旬のジャンルの衣装なら、通販でも業社製のコスプレ衣装が安価で手軽に手に入ることも多いですが、マイナーな作品や昔の作品、版権が厳しいものなど業社製ではなかなか手に入りませんよね。
そうなると、“コスプレ衣装は自作するしかない”ということも……。
ですが、「コスプレ衣装の製作」ってなかなかハードルが高いですよね。
家庭科の授業で習った基本的なお裁縫の知識はあっても「コスプレ衣装の作り方って?」と、必要そうな知識がたくさんありすぎて、取っ付きにくいもの。
「ミシンが無いと難しそうだけど、今後も続けていけるか分からないし購入するのも……」とか、「手縫いでやろうにも時間がかかってやる気になれない!」といった方も多いはず。
そんなアナタのために!!
今回は、お裁縫が苦手な筆者がオススメする、針と糸を使わずに出来るだけ簡単に衣装を作るアイディアを3種類ご紹介いたします★
縫う手間が省けたり、時短になる方法でもあるので、衣装制作時間が全然無い!という方もぜひ参考にしてみてくださいね!
アイディア①:コスプレイヤーの味方・グルーガン
武器などの小道具作りでも大活躍のグルーガン。
実は、衣装制作にも使えるんです!
百均でも購入できるので、衣装自作の入門編にとってもオススメです。
コスプレイヤーなら持っておいて損は無い道具ですね!
使い方は簡単。
衣装の型紙を用意して、型紙の通りに布を切ったら、縫いしろにアイロンで折り目をつけます。
そして、本来縫うべきところをグルーガンで貼り付けるだけ!(笑)
とても簡単な上に、制作時間も非常に短くて済みます。
ただし、簡単すぎる方法なのでデメリットも多いです。
まずは、グルーが分厚いまま固まってしまうと接着面がボコボコしやすい点。
これは接着時にしっかり潰してくっつければある程度は軽減できますが、やはり普通に縫ったよりは布の繋ぎ目が目立ってしまうので、ポーズによっては後から写真を加工して分かりにくくする必要が出てきてしまうかも……。
また、真夏の屋外イベントだと熱でグルーが溶けてしまう可能性があります。
夏場に屋外で使う予定がある衣装ではこの方法はやめておきましょう。
そして、洗濯に弱いという点も。
洗濯機は接着面が外れてバラけてしまう可能性が高いので使用不可です。
でも、手洗いで優しく押し洗いすることは可能なので、1回きりで捨てるしかないという訳でもありません。
使う場面は選びますが、大事に着ていれば結構長く使えます!
アイディア②:究極のサボりアイテム・ホチキス!
これは筆者の友人が使っていた方法なのですが、ホチキスで衣装を作るという方法です(笑)
使い方はグルーガンと同様、型紙で布を切ったら縫うべきところをホチキスで留めるだけ!
ホチキスの芯が通らない分厚い布では使えませんが、薄い布ならこの方法でパチパチ留めていけば速攻で完成します。
芯が出たままだと体に刺さってしまう可能性もあり危険なので、シールタイプのバイアステープで保護します。
この方法は、グルーガンのデメリットである「縫い目のボコボコが目立つ」という点が完全にクリアできます。
写真で見ると、まさかホチキスで留めたとは思えない仕上がりに見えます(笑)
ただし、やはり継ぎ目は弱いので、着て歩いているうちに外れてしまうということも。
洗濯も、手洗いでも取れてしまう可能性が高いので、ホチキス製法で衣装を作る時は1回限りの使い捨て衣装に限りましょう。
アイディア③:マイナーだけど凄いやつ・布用両面テープ
皆さんは「布用両面テープ」という商品があるのをご存じでしょうか?
かなり強力に接着できるもので、幅も一般的な文房具の両面テープと同じくらいの1~1.5cm程度のものから、5cmくらいの太いものまで様々あります。
使い方としては、グルーガンやホチキス同様型紙で布を切る→縫いしろをアイロンがけ→両面テープで貼り付けて繋いでいく、でもOKです。
が! 何と筆者は究極の不器用を極めており、「型紙で布を切る」という時点で挫折してしまいました。
同じような方がもしいたら、布用両面テープを使って型紙すら使わずに衣装を自作する方法をご紹介します……(笑)
①作りたい衣装に近い形の服を買う
筆者の場合は一般的なスーツのジャケットとズボンがベースになっている衣装だったので、それぞれ自分の体型に合ったものを購入しました。
②買った服に布用両面テープを貼る
縫い目の端に沿って貼り、内側にも何となく「このぐらいなら剥がれないかな」と思えるぐらいにテープを貼っておきます。
③作りたい衣装の色・柄の布を貼り付ける
ベースとなる服より少し大きいぐらいのサイズに切って貼り付けてから、フチを裁ちばさみで切っていきます。
このとき、フチ(縫い目の部分)を内側に折り込んで何となくいい感じにアレンジするのが重要です!(笑)
とにかく「元からそういう服」っぽく見えればいいので、方法は何でもOKです。
ここを丁寧にするとかなり自然に見えます!
以上の3ステップで完成です。
布以外にベースにする服も買わなければならないので、グルーガンやホチキスに比べると手間とお金がかかりますが、裁縫知識がほぼ皆無の筆者でもこの方法であれば衣装を自作することが出来ました……!
ちなみに、布用両面テープは洗濯(ドライクリーニング)OKのものも多いです。
テープを買うときに確認しておくと良いですね。
デメリットとしては、ベースとなる服の上に更に布を貼り付けているので、暑いということでしょうか……。
また、仕上がりがパリッとしてしまうので、スーツ系の衣装では違和感がないですが、ふんわりした衣装には使いにくい方法かもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまでお裁縫が苦手な方が私以外にいるのか分かりませんが(笑)
もし、同じくらいお裁縫が苦手で、それでも今すぐ衣装を自作しなくちゃいけない! という状況のコスプレイヤーさんがいらっしゃいましたら、是非ここでご紹介した方法を試してみてくださいね!
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