~男性・男装コスプレイヤー特集~
第5回はコスプレイヤーのズミ(Twitter:@xxxzumiiixxx)さんです。
雑誌COSPLAY MODEでも格好良いコスプレ姿が掲載されているZUMIさん。
最近ではZUMIさんと言えば、最高の過ぎる宇髄天元や伊之助が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
しかし一度作品が変わればZUMIさんの印象もガラリと変わり、美少年や影を感じる男性が表現されています。
そんな様々なZUMIさんを見ていると、本人ご自身に興味が湧いてくる方も多いのではないでしょうか。
今回も静止画では見ることに出来ない姿を可能な限り深堀りさせて頂きました。
新たなZUMIさんの一面が感じられると思いますので、是非お楽しみください。
【~コスプレは女性だけのものではない~】
今やコスプレは日本文化の誇りのひとつ。ただ女性だけがフューチャーされがちな業界ですが男性だって多数いる!さらに女性だからこそ出来る男性キャラクターもある!そんな男性・男装コスプレイヤーをemoma!編集部がピックアップし各コスプレイヤーの魅力に迫っていく特集です。
最初は『家庭教師ヒットマンREBORN!』のスパナ
もともとはイラストを書くサークルを学校時代の友達とやっていたんです。
その友達と地元の本当に田舎のちっちゃなイベントに行ってコスプレしている人を見てやってみようかと始めたのがきっかけです。
今も絵は描かない訳じゃないんですけど、それから結局コスプレが楽しくなっちゃってメインになっちゃいましたね。
そうです。仕事中でもラクガキしているような人間なので、今でもイラストは書いていて、ふざけてノートの隅に描いていた絵です。
有り難いことに「グッズにして欲しい」という声を沢山頂いて、最近ちょこちょこ出しています。
“うさぴ”が最初でそこから派生してだんだん色々なキャラクターが出来ていきました。笑
最初は『家庭教師ヒットマンREBORN!』のスパナっていうキャラクターです。
友達と「夏コミにせっかく行くからコスプレやろう」と本当に遊び半分で始めたのが最初です。
その時のコスプレは酷かったですよ。本当に。笑
右も左も何も分からず、夏コミ自体も行くのが初めてで“初参加・初コスプレ”だったので、暑くて死にそうで脱水になるんじゃないかと思いました。
でも夏コミ自体はすごく楽しかったです。
ちょうど同じ作品をやっている方もいて、「コミケってこんなに楽しいんだな」と思いました。
それから上京までは地元のイベントに行ったりしていました。
それが富士コス行ったことないんですよ。笑
七夕祭りでしか、あそこの清水の商店街へは行ったことがなくて。
「楽しそうにやっているな」と思いつつ過ごしてました。
逆に今更地元のイベントはハードルが高くて。笑
自分自身を少し好きになれるコスプレ
自分としてはコスプレはコンプレックスを多少解消してくれるツールなんですよ。
そもそも自分の外見がすごく嫌いなんです。
すごく大嫌いなんですよ。
それがキャラクターのメイクとか格好をすることによって、多少なりとも嫌いな自分じゃないものになれる気がして。
最初の頃に行っていたのが田舎のイベントだったので、キャラクターがいるだけで「わー○○がいる!」みたいに皆でワイワイ出来るんですよ。
初めて自分にしっくりくるファッションを見つけたような感覚でした。
親にも言われるんですけど、コスプレ始めてから明るくなったそうです。
元々そんなに暗い方ではなかったと思うんですけど、本当に明るくなったって言われますね。
全然コンプレックスは残ってます。本当に!!
毎回ブスだなと思いながら撮ってますね。
完璧だなって思うなんて、ないないないない!!
自分の顔が好きになることなんて永遠にないんだろうなと思ってます。
「顔綺麗です。」とか言ってもらえるんですけど、「加工後なんで…。加工もコスプレの一部としてご勘弁ください」と思っています。
めちゃくちゃネガティブに聞こえるかもしれないですけど、どうにかそのコンプレックスを隠そうと必死なので成長するかもしれませんね。
研究に研究を重ねたんですよ。
普通は使わないような物を使ったりしてコスプレしてるくらいです。笑
体型維持はめちゃくちゃ大変で、コスプレを始めてから常にダイエット中みたいなノリでいます。
美味しいものいっぱい食べてますけど。笑
自分が好きなキャラクターがタプタプじゃ嫌じゃないですか。
なんでキャラクターに支障がない程度の細さだったり筋肉だったりは出せるようにしたいと思っています。
筋トレはジムには通ったことはないんですけど、スクワットと腹筋だけは毎日かかさずやっています。
電子レンジ待ちの間にプランクやったり、ノルマは決めずに色々な筋トレを試して自分に合うものを探してやっています。
身体のバランスを良くする為に、太ももの前が太くならず内側に効かせるように開脚スクワットしたりと工夫しています。
顔の筋肉鍛える運動もやっていますね。
ダイエットとか筋トレとか言ってて何なんですけど、HARIBOとかお菓子ばっかりしか食べず食生活がクソなのでビタミンBはずっと毎日飲んでます。笑
偏食なんですよ、気に入ったものをずっと食べ続けられるんです。
トッポギに一回ハマった時にヨッポギっていうカップトッポギがあって、それは毎日毎日一年ぐらいずっと食ってましたね。笑
もう飽きてやめたんですけど、その間は全然飽きなくて箱買いして連日ずっと食べてました。笑
そういう食生活なんで、栄養を補う為にビタミンBと“一日分の野菜”は毎日飲んでます。
クズです、クズ。笑
体調はそんなに悪くならないですね。
眠いぐらいです。笑
すごい寝ても日々眠いので、そういうタイプなんでしょうね。
でも、いつかガタがきそう。笑
よくあるのが海外のイベント、雑誌でメイクのやり方紹介とかグラビア、動画でメイク説明とかインタビュー、国内のジャンプフェスとか東京ゲームショウなどイベントですかね。
まず海外のイベントは楽しいんですけど本当に過酷なんですよ。
スケジュールタイトだし、待機時間長いし、アジア圏だと熱いし、楽しいけど半々でキツイです。笑
責任が重いですが、イベント系は楽しいですね。
公式の企業さんから誘ってもらうので、それなりの覚悟と社会的常識を兼ね備えてないと色んな人に迷惑がかかっちゃうと思うので大きな責任を感じながら楽しんでやらせて頂いています。
全てが楽しいんですが、お仕事なのでキツイ面もありますよね。
いっぱいありますよ!
公式はファイナルファンタジー系とテイルズ系、あとゼルダの伝説はずっと大好きな作品なのでやれるのであれば是非やりたいです。
あとは絶対そんな案件ないんですけど、BL系とか。笑
そんなお仕事やらせて頂けるのならギャラなんて要らないくらいです!
会社員で普通に給料もらっているので、正直こだわりはないです。
考えが庶民なんですよね。
「欲しい物リスト作ってください」とかイベント時に「欲しいものありますか?」とか、よく言われるんですよ。
でも高いもの要らないしそういうのはないし、持ってくるのも重いだろうし、それならオススメの漫画教えて!って感じなんです。
欲しい物といったらグミくらいかな。笑
DMには気軽に返信します
単純に企画してやる時間がないっていうのが一番なんですが、「写真くらいタダで撮るよ。」って思っちゃうんですよ。
自分を安売りしちゃいけないと言われることもあるんですが、そういう風にお金を頂くのは何だか抵抗があるんです。
今後もしするとしたら全く違う形式の、例えば“好きな漫画を持ち寄るオフ会”のようなものですかね。
もしくは、自分なりのコスプレの知識や技術をお伝えできるような場が持てたらいいな、とは思ってはいます。
それがどのタイミングでみんなに知ってもらったのかハッキリしないんです。
フォロワー数が伸びた時期も思い出せなくて、『刀剣乱舞』とか『ヒプノシスマイク』とかコスプレがハマった時にパッとフォロワー数が増えることはあるんですけど、徐々にじんわり増えてきた感じです。
有り難いことに男性の方もいらっしゃるんですけど、ほぼ女性です。
海外のイベントに行っているので海外の方もいらっしゃいますね。
DMは自分が気軽に返すので結構来ます。
楽しければいいと思っているので友達感覚でDMは返してますね。
「おすすめの漫画とかあったら教えて」とか言うとみんな教えてくれるので、「読んでみるね~」とかそういうやり取りはしょっちゅうやっていて、苦ではないです。
みんな分かってくれているのかな、変なDMは来ないのでそういう点でも返しやすいです。
昔は海外の方に告白されて指輪をもらったこととかあって「これはどういう意味なんだろ?どこまでの意味合いなんだろう??」って少し悩みましたけど。笑
海外の人は押しが強いですね。可愛いですけど。
いえいえ、日常会話程度です。
特に勉強した訳じゃなくて、家族の中で英語に触れる機会が多かったのでハードルが低かったのかもしれません。
家族に留学していた母と姉がいるので、その時の友達が来たりしてたんです。
下手な英語を話すのが恥ずかしいという感覚はなくて、むしろ話さない方が恥ずかしいという感じでした。
あとはコスプレ始めてから、もうちょっと話せた方が良いかなと思って英語で映画とか流すようにした程度なので本当に日常会話程度です。
そうですね。
でもイベントで行くのはアジア圏なので英語はその土地の母国語ではないじゃないですか。
だから英語さえしゃべれればどうにかなるだろって気持ちも良くないだろうとは思っています。
プライベートは週5日勤務の動物大好き会社員
普通に週5勤務で会社員やっていて、プラスでデザインの仕事を趣味でさせてもらっていて、後はコスプレしています。
それらをやってない時には死んだようにゲームしています!笑
ゲーム大好きなんですよ!!
ゲームは自分がコスプレに興味を持つ前からずっと大好きなんです。
父がゲームする人だったので、小さい頃からゲームは大好きでOSも全部持ってます。笑
そう、犬や猫も大好きですけど、動物全般大好きです!
ミニブタカフェ是非行ってみてくださいよ!
本当可愛いですよ!!
すごいゴワゴワしてるんですけど、すごい可愛かった!!!
あと伊豆にアニマルキングダムっていう場所があるんですけど、そこでアルマジロ触れるんですよ。
アルマジロもめっちゃ可愛かったです。
イグアナもカエルも鳥も動物全般なんでも好きなんですけど、虫はマジで駄目です。
ギリ見れるか見れないかくらい、虫は駄目です。笑
色々とあるんですけど、やれることは全て努力して出来る限りやりたいと思っています。
衣装にしてもウィッグにしてもメイクにしても加工にしても、作品作るならストーリー性だったりデザイン性だったり。
欲張りなんで、やるんだったら出来る限りの努力をしたい、やるからには完璧にやりたい、と思いながらやってます。
あと2.5次元が好きなので、出来るだけリアルに表現したいんです。
“3次元のキャラクターが2次元にいたらこうなるよね”という感じにしたいので、その作品に合わせてメイクとか衣装の作り方とか全て変えるようにしています。
例えば原作によって“線が薄い絵”とか“Theアニメといったガッツリ線が濃い絵”とかあるじゃないですか。
それによって使うメイク道具や濃さを変えて表現しています。
衣装の素材感も作品によってそれぞれ変えます。
以前『どろろ』をやった時は舞台を見て研究して、衣装の素材を漂白剤につけて色褪せた感じを出したり、ハサミでこすってボロボロにしたりしました。
素材からその作品の雰囲気に合うものはどんな物なのかっていうのを考えて選びたいんです。
そうですね。通販ってトラブルも多かったりするので、届いた物を使うって不安じゃないですか。
だったら自分で用意した方がいいなって。笑
めっちゃ時間かかってると思います。
衣装は物によるんですけど、一番時間かかったのは『ファイナルファンタジー』の衣装!
あれ本当マジで作品のCGが鮮明なので、よく見ると素材も分かるんですよ。
「あ、これこういう素材使ってるな」とか「こういうヴィンテージの素材あるな」とか分かってしまうので、全部再現しようと思ったら鋲を打つところから始まってしまいました…。
あれは衣装作るのに2週間くらいかかりましたね。
それでウィッグはまた別で作って、加工も自分でやりますから。
加工は慣れたので、めちゃくちゃ時間掛けたら1枚4〜5時間くらいかかりますけど、そこまでじゃなければ1枚小1時間くらいで仕上げられます。
はい、どんな素材でどんな風に表現出来るか考えるところから始めますからね。笑
素材探しは日暮里に行くんですけど、店中の布を全部触りながら歩いて回るんですよ。
頭の中にある理想の感触の布を探しているからなんですけど、周りの人は「なんでアイツあんな触り方してウロウロしてるんだろ!?」って気持ち悪いと思いますよ。笑
好きなことを正直に!
自分の好きなことをやりたいなって気持ちでコスプレやっているので、好きなことを正直にやっていきたいっていうのが今年の目標です。
どうしても好きなことだけをやっていると反応がもらえないこともあるじゃないですか。
それでも好きなものは好きって言っていきたいし、好きなものを貫いてやっていきたいなと思っています。
反応はすごく気にしてしまうし、流行りジャンルをやるとそれだけ喜んでくれる人が多いし、それもそれで楽しいんです。
流行っているものってそれなりの流行る理由があるし、知らずに毛嫌いするのは本当に一番駄目だなと思っているので、取り敢えず知ってみてハマったら一緒に楽しめる。
そういう風に流行りのものも楽しんでいきつつ、流行りジャンルじゃなくても自分が元々好きだったものもちゃんとやっていきたいなと思っているんです。。
それは去年あたりから少しづつ表に出すようにしてきて、そこにも付いて来てくれる人がいるということが分かって少し安心出来たので、その分野もガンガンやっていこうと思っています。
実はファンって言い方がすごい苦手なんですよね……。
自分は決してアイドルじゃないしあくまで2次元の力を借りてやっている身ではあるので。
一緒に楽しんでくれる人であったりとか、自分のコスプレを好んで見てくれる人だったりという感覚なので、ファンの方へ一言と言われると…悩みますね…。
おすすめのBL漫画あったら教えてください!
ごめんなさい、最後クソみたいな一言になっちゃいました。笑
まとめ
最後の“ファンの方への一言”について、ZUMIさんは悩まれていました。
ご本人はその後に出た言葉に「クソみたいになっちゃいました」とおっしゃっていましたが、正にZUMIさんらしいと感じたのです。
ファンの方を身近に、そして大切に感じているからこそ出てきた言葉なのでしょう。
それは他の質問の答えからも強く感じました。
またコスプレに関してはとても控えめに話してくださったのですが、その後ろには“表現”への情熱と努力が見えました。
実際にお会いすると道徳的で優しく気遣ってくださる紳士なZUMIさん。
爆発的にフォロワーさんが増えた訳ではなく徐々に増えてきた理由も、ご自身を派手に拡散させてきたのではなく自然とその魅力に気付いた方が増えてきたのだろうと納得したインタビュー。
作品から伝わるものとはまた違ったZUMIさんの魅了を感じて頂けたのではないでしょうか。
今後もZUMIさんのご活躍が楽しみでなりません。
※2020年5月11日追記※
この度2020年5月20日に写真集の新刊「生きてるだけでえらい」が発売されます。
【通販INFO】
5/20発売の新刊「生きてるだけでえらい」のサンプル!!😐👏🏻
前載せたやつだけど!!
通販のみで販売です😲ご予約はこちら
▶ https://t.co/FlOtVnw6yb後日また別のサンプル載せます🥺
イベントないのでサイン受け付けてますのでよかったらどうぞ~👏🏻 pic.twitter.com/487tEnCwAJ— ズミ( ᐕ )多忙のためリプ停滞してますん (@xxxzumiiixxx) May 6, 2020
ギャラリー
ズミさん直筆サイン付写真集をプレゼント!!
※この企画は4月28日の応募締切をもって終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
ズミさんが直筆サインした写真集を抽選で1名様にプレゼント☆
応募方法は下記のカンタン3ステップ!
男性・男装コスプレイヤー特集
第5回目はズミさんです最高の過ぎる宇髄天元や伊之助のコスプレを見て、本人ご自身に興味が湧いている方も多いのではないでしょうか。コスプレへの想いからプライベートまで沢山語って頂きました!@xxxzumiiixxx https://t.co/OOOkV0qHXD
— emoma! (@emoma_cosplay) April 21, 2020
応募締切
2020年4月28日(火)23:59まで。
(上記①~③の全てを行ってください。)
当選者発表、および賞品の受け渡し
・応募締切後、ご当選者のみにTwitterのDMでご連絡します。当選のご連絡後48時間以内に返信いただけない場合、当選無効となります。
・ご当選者の方に発送の為、住所やお名前等の個人情報をお聞きいたします。その後3日以内(土日祝を除く)に郵送にて発送します。いただいた個人情報は目的外には使用いたしません。
キャンペーンに関する注意事項
下記をよくお読みいただき、ご同意の上、ご応募くださいますようお願いいたします。
・応募するTwitterの鍵アカウントでの応募は無効とします。
・Twitterのダイレクトメッセージを受け取れる環境にしておいてください。
・ご当選者様のご都合による返送はご遠慮ください。
・本キャンペーンは、予告なく中断・中止・変更等する場合があります。予めご了承ください。
・ご応募される方は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・同一アカウントで複数の方のご応募はできません。
ご応募お待ちしております。
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