ここからは後編です。
「前編」では、コスプレの魅力、業界に望むこと、現在のご自身の評価や有名になりたいと思っているコスプレイヤーの方へ向けたメッセージなどをお届けしました。
後編では、基本的な名前の由来やオススメのカラコン・ウィッグメーカー、撮影会やイベントでの失敗談など盛り沢山な内容をお届けします。
余談ですが、インタビューの際にお会いした彼女は顔が小さく私服もオシャレでコスプレ時とはまた違った表情でとても魅力的な女性でした。(←前編でも書いたけど強調したいので後編でも。。)
自分自身は…コスプレバカ!
“五木”は、漠然と「いつき」と決めていました。漢字を探していた際に『五』に『木』でカッコいいじゃん!と思い、“五木”にしました。
“あきら”は、当時好きだったアニメの主人公が「昶」という漢字であきらと読んでいたのでそのまま使用することにしました。
ただ、漢字だと読めない人も多く「五木さん、五木さん」と呼ばれることに距離感を感じていたので、読みやすいようにひらがなで「あきらちゃん」と呼んでもらえるようにしました。
今でこそ可愛い名前のレイヤーさんが多いのですが、当時は男性の名前や難しい漢字を使って当て字っぽく作ることが流行ってました。私含めみんな中二病でしたので。笑
キャラクターの語尾に「○○たそ」と、○○ちゃんと同じ感覚で愛称を付けることがオタク界で流行っていた時に私のファンの方が“あきらたそ”と呼んでくれたことがきっかけで、それいいな!と思い私自身も使うようになり定着しました。
Twitterでたまに見るくらいです。可愛いコスプレイヤーを見ると、私よりもこんなにかわいい子がいるのかとガクっと病んでしまうので深く追ったりはしません。
コスプレバカ!
イベント自体を楽しむことも大切
そのキャラクターがそのポーズやらないだろうなと思うものはやらないように気を付けています。
1枚絵しかない場合が多いので、その時はフィッティングの際にクライアントさんにそのキャラクターの特長などを聞いて確認します。
それでも分からない時は、その絵から想像し自分でキャラクター像を膨らませて表情やポーズを考えています。
なるべく盛れるように
四方八方から撮られるので、事故にならないように大丈夫かなと心配しつつ無理なポーズを取らないようにはしています。
囲みの時はグルっと1周同じポーズをしてから、次のポーズをするように考えてやっています。
でも、キャラっぽさも大切なのですが1番大切に思っているのは楽しそうにしていること。
後から撮った写真を見て楽しそうな表情していると楽しんでいたんだなと思うことが多いです。
d-conがオススメです。
ナチュラルで且つ、ちゃんと色が入るのに目が怖くならないからです!女の子キャラに向いているカラコンだと思います。
開発時に少しお手伝いをさせていただいたのですが色展開が少ないのでそこが少しネックです。笑
アシストウィッグかエアリーウィッグがオススメです。
アシストウィッグさんは店舗で実際に色を見ながら買えるので重宝しています。
ウィッグ以外のコスプレアイテムも店舗にあるのでその場でいろいろ発見できるアシストウィッグさんめちゃくちゃ好きです。
ウィッグ収納にはファイルがオススメ
すべて自分が当たり前にやりすぎていて正直テクニックかどうかよく分からないことが多いかもしれません。
これは私が発信というわけではないですが、ウィッグをファイルケースに入れて収納する方法は周りからけっこう良いねって言われます。
公式のものは返却するものもありますし、もう使えないものはちょくちょく捨てていますけど、それでも常時100個くらいはあります。
しません。どんどん増えてしまい部屋が散らかるので、次はどう収納すべきか不安の目でしか見ていません。笑
「五木あきらさんだったんですね」と撮影後に言われたことです。
キャラクターになりきりすぎていて私と分からずに撮影してもらったことがあって、あの時は凄く嬉しかったです。
失敗は正直いっぱいあります。。
ストフェスで巨乳キャラのコスプレをした時に、忠実にキャラ再現しようと思い付け胸のある衣装を着たのですが、光の加減で衣装の上から付け乳首が浮いているように見えてしまったことです。そのせいで、きちんと露出対策していたにも関わらず対策していないかのような誤解を生むことになってしまいました。
あとは、キャラ選択を間違えた時にネット上にその画像がずっと残ってしまうことがツラいです。。好きなキャラですがもうやるのは止めておこうと思いました。
“五木あきら”だからこそ人前に立てる
良い写真が撮れた時!
作品に入り込めているカッコいい写真が撮れた時は、頑張って良かったと感じます。
とにかく会社を大きくしたいです。
コスプレの事務所といえば『12co』。コスプレのことなら12coに任せておけば安心!と思ってもらえるような会社にしていきたいです。
コスプレイヤーの在籍数は日本一だと思いますが、どんな依頼が来ても会社として大丈夫な体制にしたいです。
ずっと公式としてやらせてもらっているアプリゲームがあるのですが、そのゲームのキャラクターのコスプレをまだ1体しか出来ていないので今年こそはもう1、2体はやりたいです。
プライベートのコスプレはいろいろやりたいものもありますが今年絶対じゃないかもしれません。笑
今年はコミケが5月で準備期間も短いのでそこでやるか悩んでいます。
ただ、私がやりたいキャラクターは若いオタクの子が知らないような古いものも多いのでどうしようか正直悩んでいます。
3月か4月に初めて雑誌でグラビアコスプレに挑戦します。
ただし、素の私(ウィッグなども被らず地毛の状態)が水着を着て世間に出るのは恥ずかしいので、ずっとグラビアコスプレのお仕事を断っていました。
コスプレイヤー“五木あきら”ではない私はただの根暗な人間なので絶対にウィッグか帽子を被らないと人前に出られません。それ程、素の自分というものが恥ずかしいのです。
今回の紙面ではキャラクターものということなのでグラビアコスプレに挑戦することにしました。
男性を見る時は外見ではなく内面をしっかりと見る
今は『鬼滅の刃』です!凄くミーハーっぽいですけど。笑
特に主人公の炭治郎が好きです。
昨年末には胡蝶しのぶのコスプレをしました(その時の画像はこちらに掲載しています)。
今『モバイルレジェンド』というアプリゲームにすごくハマっています。
MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)のゲームジャンルが好きでオンライン上の人たちと組んでやっています。
ただ、1プレイで20~30分時間を取られてしまうので空き時間に向いているゲームではないので休みの日にやっています。
テレビゲームは実家から持ってきていないですし、ハマってしまうと仕事が手に付かなくなってしまうので自制しています。
変わります!
「スゲー!クソー!!」とか普段から言ってしまうタイプではあるのですが、ゲームとなるともっと言葉使いが悪くなるかもしれません。笑
人に対して汚い言葉を使ったことはないのですが、ゲームの向こうの相手にはムキになって言ってしまうこともあります。
何人かいますが…炭治郎(鬼滅の刃)、奉太郎(氷菓)、六道骸と雲雀恭弥(家庭教師ヒットマンREBORN!)です。
本命は炭治郎です。
一途で努力家で頑張り屋さん。ひた向きで凄くいいキャラです!
もし、この人と付き合ったらと想像すると、自分も浄化されそうですし現代社会に絶対に居ないような純粋で真っ直ぐな男の子で好きです。
向上心があり一緒に居てこの人から学ぶことがあるなと思う人が好きです。
外見はある程度の清潔感さえあればいいと思いますが、内面に関してはうるさいと思います。
何事にもしっかりとした考え方を持っている人が好きです。
休みの日でも写真レタッチなどコスプレに関する事は何かしらやっています。
それ以外は時間の許す限り寝ています。そして、夕方くらいから買い物して夜ごはんはおいしいものを食べに行く!笑
お休みもちゃんとありますし仕事前などに時間を見つけて買い物に行っています。
買う時は、事前にインスタグラムやネットでスタッフのコーデ等を調べてから実際に店舗で生地感などを確認して買うようにしています。
昔、一部のファンの方に「あきらちゃんの私服はダサい」と言われたことがあって、それからは気を付けるようにしています。
私服のこだわりは、中に着ているものが黒の無地だった場合は外は派手なコートにしたり色があるものを合わせます。
単体で見て可愛いものを買うことが多いです。
でもジャージみたいなもので会社に来てレタッチすることもあります。笑
※ジャージもオシャレなもの着ていますよ(by マネージャーさん)。
衣装のクオリティはこだわっています
衣装は毎回こだわっています。
衣装のクオリティに関しては、オーダーしていても素材や布には細かいところまですべて指示出ししています。
あとは、コスプレへの想いとお金(総額1000万円は超えてると思う)は負けないと思います。
あまり他のレイヤーにも理解されないのですが、衣装1着に35万円でも価値があると判断すれば買います。質が良い物ですし一点ものなので私にとってはブランドバッグよりも価値があると思っています。
何より“五木あきら”の活動にプラスになるのならOKだと考えています。
あとは関羽のキャラは絶対に負けないと思います。笑
『やる気があり、向上心がある人』です。
どんなに可愛くても撮影してバズって注目を浴びたとしても、やる気や向上心がないとその後伸びないと思っています。
継続して仕事をしていくうえで事務所としても向上心がある人ではないと推していくことが出来ません。
がんばれー(適当なこと言うなよ)。笑
一問一答コーナー(後編)
このコーナーは、深く考えずに即答してもらうミニコーナー。コスプレイヤーの内面をちょっとだけ見れるかも!
では、さっそく後編も行きましょう。
飼っていません
偉い人になってバリバリ言わせたい
主婦もしていたいかも
大きいナイフ
ホラー、アクション、サスペンス映画が好き
布団の中
今使っている香水
タバコを吸ってる手
英語
頭の良い経営者
35万円の衣装
乙女。ロマンティストです
人を信じやすいところ
12coの会社のオーナーさん
テレビの芸能人ドッキリGPでやっていたダースベーダーのやつ。笑い泣きしちゃいました。笑
まとめ
2020年1年間を通して12カンパニー様とタイアップしてお届けしているemoma!カバーガール特集。
第1弾の1月号は五木あきらさんを迎えお届けしていますが、いかがでしたでしょうか。
本当にコスプレを愛し、会社を愛し、とにかくしっかり者で責任感の強い彼女。
他のレイヤーさんにも驚かれる程高額な35万円の衣装を購入しても「“五木あきら”の活動にプラスになるのならOK」と語ってくれたその一文が彼女のコスプレに対する想いを表していると感じました。
コスプレイヤー引退後も事務所の運営などコスプレ業界の裏方としてやっていきたいとチラっとお話しされていましたし、まだまだこの先も見たことのない景色を見せてくれると信じています。
2月のカバーガールは誰になるのか、、お楽しみに!
毎月一人のコスプレイヤーを指名し特集している月イチ企画「emoma!カバーガール特集」。2020年はなんと、日本最大のコスプレ事務所12カンパニー(以下、12co)様と1年間の連載タイアップ!!今年1年間かけて12カンパニーのコスプ[…]
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