皆さんがコスプレの際に重視しているポイントはどこですか?
衣装やメイク、カラコン…などなど人によって力を注ぐポイントは異なりますよね。
では、コスプレ写真を見たり実際にコスプレイヤーさんに会ったとき、目線が行くのはどこでしょう?
恐らく顔を含めた頭の辺りか、その人が着ている衣装、つまり体に目が行くという人が多いのではないでしょうか。
最近はシルエットやキャラクターとしての表情に焦点を絞った構図も人気です。
その迫力やキャラクターとしてのクオリティを上げてくれる要素の一つがウィッグの完成度です!
今回は、コスプレの際の命とも言えるウィッグのセットの時に気を付けるべきポイントについてご紹介していきます!
ウィッグカット時のよくある失敗
①髪を想定より切りすぎた
②薄くなり過ぎてネットが見えてる…。
③髪に動きがない。毛をハネさせたのに重力に負ける。
④左右を間違えてセットした。
⑤ヘッドマネキンだと良い感じなのに実際に被ると短い。
こんな経験をされたことがある方は結構居るのではないでしょうか?
私も初めてウィッグをカットしたときは上記の失敗をフルコンプリートしていました(笑)
「いや、あの髪型どんな重力で成り立ってるのよ…?」
ゲームやアニメキャラクターのウィッグ製作中、きっとこう思いながらハサミやスプレーで格闘した人は多いはず。
結論から言うと、その感覚で間違っていません。
何故なら、二次元と呼ばれるジャンルのキャラクターの髪型は人間の髪の流れに反することが多いからです!
なので、経験を積んだ美容師さんの様なプロの技術を持っていない場合、とても難しい作業と思えてきます。
しかし、初心者でもウィッグセットに失敗しないコツはあります!
この記事では、髪に関しては超ド素人の私でも出来たそこそこ使える技術を紹介していきたいと思います。
初心者でも失敗しないコツ
カットやセットについてお話しする前に、ヘッドマネキンに被らせているときはいい感じなのに実際に被ると違和感がある問題について、解決策の一つをお伝えします。
通常のヘッドマネキンは人の頭よりも小さい場合があります。
なので、ヘッドマネキンに合わせてカットしてしまうと自分が被ったときにかなり短かい状態になってしまうのです。
これを解消するために、ヘッドマネキンに紙や布などで肉付けをしてより自分の頭の大きさに近づける方法があります。
いちいちマネキンに肉付けするのは面倒くさい!という人は、想定よりも少し長めに髪を残しましょう。
後ほど実際に被ったりして微調整をしていけば自分の頭とヘッドマネキンとのサイズ誤差の問題をクリア出来ます。
そして、いきなりウィッグのセットと言ってもハードルが高い…という方もいらっしゃると思います。
しかし、コツや切り方などを知ると思ったよりも形になってくれるのがウィッグセット。
人の髪を扱うというよりは、作品作りとして認識すると良いかもしれません。
何故なら、ウィッグはハードスプレー一本で劇的にかっこ良くも可愛くもセット出来るのです!
- ハードスプレー
- カット用ハサミ
- 梳きハサミ
- ヘッドマネキン
- 大きめのごみ袋
- ヘアアイロン
セット力が弱いとすぐに髪が寝てしまうので、ハードスプレーはなるべくしっかりカチカチに固まるものが好ましいです。
個人的にオススメのハードスプレーはサンスターから発売されているVO5のエクストラハードや、コーセーから出ているラブラスパワフルホールドヘアスプレーです。
カット用ハサミと梳きハサミは100円ショップのものでOKです!
ヘッドマネキンも100円ショップに売っていますが、こちらは100円ではないのでご注意をしてください。
慣れてきたらウィッグ専用のものを検討してもいいと思います。
ヘアアイロンは使いやすいもので問題ないですが、今回はストレートアイロンをオススメしておきます。
準備物が用意出来たらウィッグセット開始です!
今回は、気を付けるべきポイントを6つご紹介していきます。
セットしたいキャラクターをしている人の画像(なければ実際のキャラクターの画像でも可)を間近に置いておく
まず、カットに入る前に完成図である写真か画像を自分が確認しやすい位置に置いておくことをオススメします。
これは、自分がセットしようとしている形の目標を見失いにくくする事や、細かい点のチェックに非常に役立つからです。
出来れば、憧れのコスプレイヤーさんなど、セットしたいキャラクターのコスプレをしている人の写真が好ましいですが、キャラクターの公式画像でも問題ありません。
写真の方が良い理由としては、実際に作られたウィッグを見た方が毛の位置、カット方法のヒントになる事が多いからです。
実物とイラストでは大きな差があるため、自分が目標にしたいウィッグのセットを見ることはクオリティアップの近道にもなりますよ!
ハサミは髪に対して真っ直ぐに入れない
ハサミの入れ方ですが、紙などを切るようにザクッと切るのは切り口が不自然になるのでNGです!
切りたい部分にハサミを少し斜めに入れて、小さな切り込みを入れるように刃で挟み、ハサミの形をキープします。
そのまま毛先に向かい削るように滑らせるのがポイントです。
毛量も、一気に切り進めるのではなく、一房ずつ生え際を確認しながらカットしていきましょう。
ウィッグの生え際については③で説明しますね!
切る時はウィッグの生え際を確認する
ウィッグはネットの様なものに毛束が縫い付けられたような作りになっています。
カットの時はこの毛束の列を意識して髪を切ることがとても重要です!
この生え際を無視して適当にカットしてしまうと、不格好なシルエットになりやすいです。
毛量を減らしたり、長さを変えたいときは生え際を確認してからカットしましょう!
段の入ったセットにしたい時も、写真のように生え際を意識して調整しつつカットしていくとやりやすいと思います!
スプレーは毛の流れに沿い、至近距離から噴射しない
スプレーを噴く時の鉄則として、ウィッグから少し離して噴き掛ける事を覚えておいてください。
液だれしますし、見栄えがよくない完成品になってしまう可能性があります…。
また、スプレーの仕方ですが、ウィッグの毛の流れに沿って毛先に向かって噴射するとキレイな形で固めることができます。
また、髪ののっぺり感をなくすために細かい毛の流れを作ることをオススメします。
スプレーを噴きながら、手櫛で梳くようにウィッグに指を入れていくと、細い毛の塊が出来ていきます。
これがあるだけでかなり違和感のないウィッグに見えるのでお試しください!
髪に空気を含ませましょう
こちらはコスプレするキャラクターにもよりますが、クセっ毛キャラクターやぽっこり丸い頭のキャラクターであればスプレーでのセットの際には空気を含ませるとキレイに出来上がります。
やり方は、まず毛の根元にスプレーをしてすぐ、ふぅー、と細くやや強めの息を吹きかけます。
こうすることで息を吹いた箇所に隙間を残したまま固めることが出来、ぽこっとした頭のシルエットやふわふわのクセっ毛を維持して作ることが出来ます!
ヘアアイロンを使う場合はストレートアイロンがオススメ
ヘアアイロンに慣れない内はストレートアイロンでのセットがおススメです。
M字の前髪を作る時や、細かいハネを作る時に微調整がとてもききやすく、刈り上げのあるキャラクターウィッグを作ることも可能です。
注意点として、あまり長い時間アイロンで挟んでいると毛がチリチリになりものすごく傷んでしまいます。
見栄えがあまり良くない仕上がりになってしまうので、刈り上げを作る時以外は3秒以上挟んだままにしないようにしましょう。
刈り上げの場合は例外で、わざとチリチリっぽく傷ませて作る方法があります。
まとめ
今回はウィッグセットで気を付けるべきポイント6つをご紹介しました!
少しでも自分の理想のウィッグの形に近づきたい、キレイなセットを目指したい。
そんなあなたのお役に立てば幸いです。
色んなウィッグをセットしていく事で、自然とカットやセット方法が身に付いてコスプレが楽しくなっていきます。
是非、次のウィッグセットの際に色々試してみてくださいね!