ワンフェス2019[夏]にてオリジナル衣装制作を考えているコスプレイヤーの近未来を垣間見た

2019年7月28日(日)国内最大規模のガレージキットのイベント『ワンダーフェスティバル2019 夏』が幕張メッセにて開催されました。
同イベントは、この日だけ販売許可された既存キャラクターのキット、いわゆる版権ものが並び、この日だけしか手に入らないものを求めて多くの来場者が参列します。
今回は同イベントにて開催されたwacom主催『デジタルファッションの世界』の第一部より「ZBrushとCLOが広げるデジタルファッションデザインの世界」の模様をお届けします。
ワンフェス2019[夏]の会場の様子

ZBrushで作ったフィギュアの3Dデータを使ってコスプレの服が作れる

文化学園大学服装学部の高村是州先生ユカアンドアルファのCLOインストラクター笛木愛美様

ZBrushで作ったフィギュアの3Dデータを使ってコスプレの服が作れる。
そんな来るべき時代について紹介。服は、2D(絵)をもとにパターン(服の原型)を作って縫製します。しかし、絵と実物は2Dと3Dというギャップのおかげで、イメージ通りの物をつくるのが大変です。
そこで「ZBrush」と「CLO」を使って新たな提案。
個人製作からアパレルメーカーの量産まで、衣服製作の可能性について文化学園大学服装学部の高村是州先生とユカアンドアルファのCLOインストラクター笛木愛美様が登壇し講演しました。

遠いようで近いコスプレとファッションの関係

3Dモデル

一見、コスプレとファッションは近いようで遠い存在に思うかもしれませんが、お話しを聞くと実は現代ファッションとコスプレは非常に近い距離にありました。
さらにZBrushで3Dデータ上にペンでデザインしていくことで直感的な操作で自分の思いのままにコスチュームを完成させることが出来、その衣装を着用することまで出来る世界がすぐそこまでやってきています。
今までのように色鉛筆などでデザイン画を描き、パターンを起こしていくという工程を変えるものとして、衣装作りの制作プロセスの短縮化を実現できるというもの。

衣装作りの前にファッションの歴史を知ることもヒントに繋がる

講演中の文化学園大学服装学部の高村是州先生

文化学園大学服装学部の高村是州先生がファッションの歴史について紹介。
ロリータファッションでも見られるような装飾で服をデザインする時代を経て、チェスターコート、ジャケットなどに代表されるクラシックアイテムから、第二次世界大戦後の1950年代以降には現代でも多く着られているTシャツ、デニム、パーカー、ネルシャツなどカジュアルアイテムが登場。
ファッション界の流れとして最近は日本が注目され、その中でアニメや漫画、ゲームに代表されるポップカルチャーとのコラボが取り入れられてきていると語られていました。
世界で放映される40%は日本のアニメだというデータもあることから必然の流れであると同時に、コスプレが文化的に定着してきていること事もファッションとコスプレが近い関係であることもわかると思います。
「現在の価値観でデザインするだけではなく、ちょっと不思議だなと思うものをあえて取り入れることで、自分だけのオリジナルデザインが生まれると思う」と最後に話していました。

実際に服をデザインし作ってみる

講演中のユカアンドアルファのCLOインストラクター笛木愛美様

続いて、ユカアンドアルファのCLOインストラクター笛木愛美様は「CLO」について紹介しました。

CLOとは、アパレル3D着装シミュレーションソフト。
アパレル分野に特化したツールであり、実物の服を作るためのデータの出力やレンダリング機能をサポートしている。その他、生地の固さ等の取り込みはCLOでしか出来ない。

‪CLOで出来ることは、3Dシミュレーションと実物の衣服を繋ぐことです。
衣服には様々なバリエーションがあり、実物を作ることで人の手もお金も膨大にかかっています。
しかしCLOは3Dシミュレーションなのでスピーディに思いつくままにデザインバリエーションを試すことが出来るので、リードタイム(製作にかかる時間のこと)を大幅に短縮することで縫製の作業へ早い段階で移行可能。
仮に修正が出ても実物を何度も作り直すことなく、画面上で瞬時に出来、さまざまな体型のユーザーを想定したシミュレーションが可能で将来的には自分自身の体型をWeb上で体験できるヴァーチャルフィッティングが普通になるかもしれないと話していました。

知識よりも楽しく衣装製作を

フィギュアデータを使って服が作れること=服作りの深い知識がなくても個人レベルで手軽に楽しめる可能性がある。
コスプレに関して言えば、自身で作ったフィギュアを売りながらフィギュアのデータを抽出し自身で同じ衣装を着ることが出来る。
つまり、キャラクターにより同化した楽しみ方が出来るのでサブカルチャーにおける楽しみ方もより広がっていくと期待できる。そんな未来が近くやってくると講演の最後に話していました。

wacomの液晶ペンタブの紹介

ワンフェス会場のワコムのブース

当日会場では「ワコムの最新ペンタブレットを体験しよう!」ということで全PCにZBrushをインストール済み。最新のCintiq ProやCintiqを体験できる日本唯一の場所としてブースを開設しており、多くの人が実際に体験しておりフィギュアのイベントならではの関心の高さをうかがえました。

製品紹介

wacom Cintiq Pro
wacom Cintiq Pro
作品との一体感を保ちながらダイナミックに制作できるWacom Cintiq Pro。世界トップクラスの色精度とペンの追従性を実現するプレミアムな4K対応の液晶ペンタブレットです。
フラットサーフェースデザインに最新のWacom Pro Pen 2を採用、Adobe RGB 最大99%の高色域液晶を搭載し、クリエイターの表現力をあますことなく描き出すことができます。
wacom Cintiq
wacom Cintiq
液晶ペンタブレットのエントリーモデルWacom Cintiqシリーズは、ワコムのペンの描き心地をそのままに、機能は最小限に抑えたモデルです。ストロークや手の動きを高精度に再現するワコム最新のペンテクノロジーを搭載したWacom Pro Pen 2に対応。フルHD解像度のディスプレイと、自然な操作、描画ができるデザイン。サイズも16インチに加えて、22インチが新登場!液晶ペンタブレットで初めて制作してみたい方にぴったりです。

ワコムタブレットサイト

ペンタイプの入力デバイス、「ペンタブレット」。直感的な操作に優れ、その用途は主にイラストやマンガなどの描画利用で広く知ら…

その他wacom製品情報はこちら

本イベントの映像も

今回のイベントの様子はstickamにて映像でご覧いただけます。
視聴はこちら

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