男装コスプレの人気が高まり、男装コスプレイヤーさんも増えてきております。
そんな中、女装コスプレも徐々に人気が出てきて女装コスプレイヤーさんも目にする機会が増えてきました。
メイクや衣装について迷うこともあると思いますが、初心者女装コスプレイヤーさんが悩むのはボディメイクではないでしょうか。
メイクや衣装がバッチリでも、ボディメイクが上手く出来ないと、特に立ったポージングで何だかどこかに違和感を感じてしまいます。
今回は女装コスプレのボディメイクについて詳しくお伝えします。
是非楽しく女装コスプレが捗るよう参考にしてみてください!
キャラクターに関わらず偽乳は必要
コスプレには偽乳が必要な時がある!【巨乳・谷間の作り方】でも胸の作り方をご紹介しましたが、女装コスプレならではのポイントもあります。
大好きなキャラクターが自分の胸のサイズと全く違う…。せっかく買った衣装の胸だけ余ってしまった…。などなど、コスプレをしていると偽りでも何でもいいから巨乳が必要!という時ありますよね。少し前に流行ったナイトブラや筋トレで育乳するにも日数が[…]
ただ女装コスプレの場合はボリュームを出さずとも少し偽乳を作ることをオススメします。
なぜならば男性が女性を表現する時に不可欠なのが“女性らしいS字カーブ”なのです。
その為には胸とお尻に膨らみを、そして腰にくびれを表現したいので、胸に関しても少しは膨らみがあると良いでしょう。
また後で詳しく説明しますが、男性の胸と女性の胸では位置が異なります。
女性らしい胸の位置にほんの少しの膨らみでも出すことで、女性らしさがグンとUPするのです。
女装コスプレにオススメなのはスポブラ偽乳
肩幅など横幅が女性よりも広い男性が偽乳を作る際に気にしたいのが位置です。
普通のブラジャーを着けて詰め物を入れる場合、男性のアンダーで選ぶと女性にしてはかなり大きいサイズのブラジャーになるので、胸の位置が外側にきてしまいます。
そうなると更に男性的なガッシリとした体型に見えてしまうので、胸は中央寄りに作ることで華奢に見せる方が良いのです。
また忠実に女性キャラクターを表現したいあまり、ワイヤー入りの本格的なブラジャーを着けると骨が当たって痛い思いをします。
女性も度々経験するのですが、骨格と合わないワイヤーブラジャーを着けると血が出てしまうこともあります。
また全体的に肉感がある女性がワイヤー入りのブラジャーを付けた場合は、周りの肉やおっぱいを寄せて上げる為に大変役に立つのですが、男性は元々背中や脇などに寄せることが出来る程の肉がありませんのでワイヤーの必要性がとても低いのです。
その場合に便利なのがスポーツブラジャー(略:スポブラ)やブラトップのキャミソールです。
こちらは伸縮性が良いので、アンダーのサイズが普通のブラジャーに比べて幅があります。
その為、男性が入るサイズを選んでも胸の位置が脇にずれてしまうことなく、中央の理想的な位置に作ることが出来ます。
真夏や胸の大きいキャラクターではない場合、ブラトップは自然な丸みが良い位置に表現出来るのでオススメです。
最近のブラトップはとても形に拘って作られているので、綺麗に胸の形を出すことが出来ます。
AカップBカップのキャラクターの胸も良い感じで表現出来ます。
逆に暑い時期や胸の大きめなキャラクターの場合はスポブラがオススメです。
お腹の部分に布がない分すこしは涼しいですし、詰め物が大きい場合はブラトップだと重力で落ちてしまうのを留めることが難しいです。
それに対しスポブラであれば、アンダー部分をテーピングやガムテープで止めてしまうことも出来るので便利です。
その点、首から下げるタイプのシリコンの胸も位置が外側に離れる可能性が少ないのでオススメです。
偽乳ポイントは位置!黄金比を知ろう
先程、胸の位置が外側にならないように、中央気味に作るのがポイントとお話ししましたが、もう一つ重要なポイントがあります。
実は男性の胸に合わせて胸を作ってしまうと女性の胸と比べると位置が上になってしまいます。
これがとても大きな違和感を感じさせる原因となってしまいます。
男性の胸筋は鎖骨下からほぼ同じ厚みで大きな範囲にあります。
比べて女性の胸は鎖骨下から徐々に膨らんでいき下の方がメインで厚みがあります。
女性の胸には半球形・お皿型・円錐形・釣鐘型・三角形などなどあるのですが、半球形以外は鎖骨下には膨らみがないのです。
少し話しが逸れますが、一昔前まで豊胸手術をした胸を見分ける方法として、“鎖骨下から丸みがある胸は豊胸の可能性が高い”というのがありました。
それだけ鎖骨下から丸みがある胸は少し違和感を感じるのです。
それではどこの位置に胸を作れば自然に出来るのかというと、鎖骨の中央と両乳首を結んだ時に正三角形になるのが理想とされています。
鎖骨下の三角形頂点からの2辺が短くならないように心がければ良いということです。
キャラクターによっては頂点からの2辺が底辺よりも長い場合も多くあります。
これは胸の大きいキャラクターに多いデザインだと思いますが、頂点からの2辺が底辺より短いのに比べると全く不自然ではありません。
男性の身体に合わせて胸を作ると、頂点からの2辺が短くなりがちなので、それだけは避けて胸の位置をキャラクターに合わせて作ると違和感のない胸になります!
スポブラ・ブラトップ・シリコン胸・ヌーブラ、どれも上下の位置は肩紐などで自由自在なので逆に気を付けないと良い位置に着けることが出来ません。
正三角形という黄金比を念頭に、上に着けないように注意して作りましょう!
くびれを作ろう
女性的なS字カーブ体型を作る為に必要な次のポイントはくびれです。
鍛えられた男性のウエストと全く鍛えてなくウエストがない女性を比べても女性の方がくびれを感じると思います。
これは骨格の違いなので当然のことなのですが、女装コスプレの際には上手く表現したい部分ですね。
ただトレーニングで作るのは骨格の違いなので、なかなか難しいところがあります…。
またガリガリな程に痩せても女性的なくびれになるかと言うと、これも骨格の違いなので残念ながら女性的なくびれにはならないのです…。
それではどうしたら良いかと言うと、まずは人工的に絞りましょう。
ウエストニッパー・コルセットなどを着用すると人工的に絞りたいところを絞ることが出来てメリハリが生まれます。
逆に細い男性の場合は、これらを着けた後にくびれの上下に詰め物を入れて増すことで、くびれを表現することも出来ます。
ただしこれらはイベントや撮影時のみに着けることをオススメします。
10・20代の男性がウエストニッパーやコルセットを長期間着けてしまうと骨格から歪ませて変えてしまいます。
また元々男性とは骨格の違う女性に合わせて作られているので、男性が着けるには無理があって気分が悪くなるなど健康に影響が出てしまうこともあります。
後述しますが他にもくびれを表現する方法があるので、使用する際は短時間で健康な時に無理のない範囲で着用しましょう。
くびれで重要なのも位置!!
ウエストの位置も男性と女性では違いがあります。
更におへその位置も違うのですが、女性のくびれやおへそは男性よりもかなり上の位置にあります。
先程のウエストニッパーやコルセットも男性のウエストの位置に合わせて着けてしまうと、全体的に見た時に違和感を感じてしまいます。
胸からウエストが鎖骨下から胸と同じくらいの間隔になるようウエストを作ると自然な女性の身体に見えるようになります。
ウエストニッパーやコルセットでくびれを上に作っても、実際のウエストの位置がもっと下だと衣装のスカートが落ちて来てしまうことがあると思います。
そういう場合はサスペンダーや両面テープでスカートを留めましょう。
超綿テープを直接貼ると剥がす時に痛い場合や、肌荒れしてしまう場合は、肌に防水フィルムやバンドエイドを張ってから両面テープで留めると解決出来ますよ。
一番重要なのはお尻
それぞれのボディメイクがそれぞれ大切なのはもちろんなのですが、個人的に一番重要なのはお尻だと思います。
お尻に女性らしい丸みを出すことで綺麗なS字カーブを持つ女性的なシルエットになります。
また前述のくびれも、凹ますよりもお尻の丸みを作ることで表現することが大切です。
女装コスプレイヤー麗癒さんもインタビューの際に教えて下さいましたが、全身で計10kg程シリコンを入れていて、お尻にも小さなシリコンを重ねて入れて理想の形にしていると教えてくださいました。
このようにお尻を作ることはとても重要な表現だと思います。
~男性・男装コスプレイヤー特集~第4回は女装コスプレイヤー麗癒さんです。“美しすぎる!”そんな麗癒さんの第一印象から興味が耐えずインタビューを申し込みました。実際にお会いして強く感じたのは“研究者”だということ。最高のエンターテ[…]
麗癒さんのようにシリコンを組み合わせてお尻を作るのも良いと思いますが、慣れが必要だと思います。
もう少し手軽にという場合はヒップアップショーツがオススメです!
まとめ
今回は女装コスプレの際のボディメイクについてお話ししました。
重要な点は女性らしいS字カーブを表現することです。
アイドルのキャラクターを見てもらえると分かると思うのですが、女性はウエストとお尻の位置が上にあります。
胸の位置は下・ウエストとお尻は上と覚えてもらうとバランス良く女性のキャラクターを表現出来ます!
コスプレの発展には女装コスプレもどんどん活性化して欲しいと思います。
この記事が少しでも“これから女装コスプレに挑戦したい!”と思っているコスプレイヤーさんのお役に立つことが出来れば幸いです!
みんなで楽しくコスプレライフを発展させていきたいですね!
「推しキャラになりたい!」とコスプレイヤーを志した多くの女子がぶつかる壁、「男装」……。普段日常生活を女性として暮らしている中で、いきなり男装をしようとしても右も左も分からないもの。キャラクターに似せたショートウィッグを被ってみても[…]